先日、とあるバラエティ番組を見てると、某芸人さんが「芸人って、クズの集まりだから」って仰っていました。以前からいろんな芸人さんがそう仰ってますけども、芸人さんってクズの集まりなんですかね?もちろん芸人さんについてはテレビの中でしか我々は知らないですし、私生活ではクズなのかもしれません。でも、クズの集まりではないと思うんですよね。そりゃ、何千人もいれば少しはクズはいるでしょう。でも、テレビに出ている芸人さんは言葉も私より知っていますし、知識も豊富なような気がします。昔の芸人さんって破天荒な人が多かったですけど、同時に高学歴の人も多かった。だから言葉をポンポン返せるんだって、そう考えると今の芸人さんも同じだと思うんですよね。前述のコメントは吉本興業所属じゃない芸人さんが、松本人志さんの活動自粛後に発せられた言葉ですけど、そういうコメントを聞くたびに「芸人はクズの集まりだから治外法権的存在なんだ、何やってもいいんだ、だってクズなんだから」って聞こえてしまうんですよね。でも、私は50年以上生きてきましたけど、芸人さん以上のクズ、いっぱい見てきたような気がします。そういう私もクズですし。仮に芸人さんがクズの集まりなんだとしたら、そういう方々は私と同じレベルなんだからテレビに出て欲しくない。女性問題や税金滞納問題などで世間から叩かれると、必ず周りの芸人さんが「芸人ってクズだから」って言うんですよね。この先、絶対に言って欲しくない言葉だなって思いました。本物のクズに失礼ですしね。あっ、これは松本人志さんの今回の件とは切り離して考えてくださいね。クズならテレビに出て欲しくないという想いは、以前からずっと思っていたことですから。因みに私は芸人さんを尊敬しておりますので、クズだと思ったことは一度もありません。

今、サッカーのアジアカップがカタールで行われておりますけども、残念ながら日本代表チームはノックアウトステージの準々決勝でイランに敗れ、早々にカタールを去ることになりました。私は唯一、敗れたイラン戦だけ視聴しましたけども、あまり良いところが無かった印象ですね。それでも前半は日本ペースで試合は進んでましたし、決して悪くはなかったと思うんです。しかし後半は完全にイランにゲームの主導権を握られ、防戦一方に。最後までペースを取り戻すことができず、残念な結果となってしまいました。もっと言えばよく1-2で収まったなって、2点差、3点差つけられてもおかしくない試合だったと思います。選手の能力的なことや戦術については、私は専門家じゃありませんのでわかりませんが、気持ち的なところで言うと、アジアの中では余裕みたいな慢心があったのかなと、これは私も含めてですね、反省しないといけないなと思いました。昨年の親善試合、欧州の強豪国相手に互角以上の試合をしていて結果も出てましたし、でも、そういう時こそ気を引き締めて臨まなければいけなかった。もちろん日本代表の監督やコーチ含め、選手の皆さんは気を緩めていたわけではないとは思いますが、結果を見るとそういうところがなかったか、反省しなければいけません。イラン代表は日本に勝つんだという想いが強くて、気持ちの面で上回られたのかなという気もしますが、グループステージではイラクにも負けてるんですよね。イラク戦は見ておりませんけど、イラン戦だけじゃなく日本代表は大会を通して悪かったように思います。何が悪かったか監督、コーチ及び選手は反省をして、次に向かって欲しいなと思います。こういう時もありますよ。こういうことになると必ず監督交代論が沸き起こりますが、私は監督を代えたからといって問題が解決するとは思っておりません。ちょっと結果が出なかっただけでそういう話になるのは時期尚早。本番はあくまでワールドカップ本戦ですからね。そこに向けて反省材料を精査して頑張って欲しいなと思います。

アジアカップと時を同じくして、サッカー日本代表の伊東純也選手が、女性に性被害を訴えられるという衝撃的な報道がありました。伊東選手といえば日本代表チームの中心的な選手。私も一押しの選手だったので、今回のアジアカップは途中離脱となって非常に残念に思いました。少なからず伊東選手の離脱は、チームに影響を及ぼしたことでしょう。しかし最近多いですよね、こういった報道が。代表離脱についてはご本人の意思が尊重された結果でもありますし、報道によって代表を離脱したわけではないので私はやむを得ないのかなと思っておりますが、一部報道によるとスポンサー離れが懸念されるので、はっきり白となるまでは今後も代表復帰は厳しいのではないかとの見方もあるようです。スポンサーの決断はしょうがない部分もありますけど、伊東選手側は事実無根だとして女性を相手に逆告訴したようですし、ある程度の結論が出るまで時間はかかるのではないでしょうかね。そうなるとワールドカップ予選に影響もありそうです。芸能界でもつい最近、性加害疑惑報道があって世間をざわつかせましたけど、同じ性加害疑惑でも両者は大きく異なる性質を持っています。違うのは、 

①刑事告訴されたかどうか

②告訴の相手

③報道の経緯

この三つが大きく違っておりまして、芸能界の方は刑事告訴はされておらず(多くの女性が性被害を訴えてる中、一部の女性は報道によると、警察に相談はしていたようです。ただ、年月が経っており、受理されなかったと報道されておりました)、週刊誌に訴え出たという経緯があって、それに対し芸能人側は記事は事実無根(強制的な性行為があったかどうかが争点になるものと思います)だとして週刊誌を相手に民事訴訟を起こしました。一方、伊東選手の場合は女性側が伊東選手に対し刑事告訴したと(前出の件とは違い、昨年の案件ということで警察も受理しやすかったものと推察)いうことで、それに対して虚偽の告訴を女性側が行ったとして伊東選手側が即日逆告訴しています。報道によると、女性側は告訴する前から伊東選手と代理人を通じて示談の交渉を行っていたようで、それが決裂してこのタイミングでの告訴となったようですね。だから二つの件で最初に報じた週刊誌は異なりますけども、芸能人の件はA週刊誌のいわゆるスクープなのに対し、伊東選手の件は刑事告訴された事実をB週刊誌が報じただけという違いも忘れてはなりません。

前述したとおり、伊東選手の代表離脱には私は理解を示す一方、やはりといいますか、それに異を唱える方も見受けられます。私はその、なんで途中で離脱するんだという意見がずっとよくわかんなくて、芸能界の方も休まれている方いらっしゃいますよね。それに対してもなぜという方が多くいて、私が当事者なら同じように休まざるをえないだろうなって、もちろんお金事情が許せばの話ですけど、芸能人にしても伊東選手にしてもお金には困っていないでしょうから、休む気持ち、滅茶苦茶わかるんですよね。伊東選手の場合は他の選手から離脱への異論が出て保留となってましたけど、私はご本人の意思が尊重されるべきだと思っていたので、もしこのまま代表に残った方が酷だなと思っておりました。私なら、いくら白でも訴えられただけでメンタルが崩壊するでしょうからね。正直、サッカーどころではなくなると思います。これは芸能界の件も同じで、たとえ白だと自負していたとしても、世間をこれだけ騒がせている状況では笑いは取れないと思うのと一緒。休むべきではないと仰る方は相当メンタルが強いんでしょうけど、世の中、あなた方のような人間ばかりではないというのも知っていただきたいなと思います。

もう一つ世間に対し言いたいのは、こうだと決めつけないで欲しいなということ。週刊誌の記事だけを見て芸人は最低な遊び方するなとか、女性を物のように扱ってひどいとか、伊東選手はそんな人間ではないとか、女性側は嘘を言っているとか。週刊誌の記事なんてすべてでは無いですけど所詮でたらめな記事が多いですし、双方とも言い分が食い違っているわけだから、どっちかの側に立ってものを言うことは止めていただきたいなと思っています。テレビでもそういうことが散見されて、私はむしろそっちの方に怒りを覚えますね。

松本人志さんの報道については予想したとおり、どんどん追い報道されておりまして、それに対し松本さん側は第一報の記事に対してのみ訴えてるんですよね。どんどん松本さんの私生活が暴かれ、名誉を棄損され続けている状態ですが、それに対し、第一報以外の記事についても訴えを起こさないと整合性が取れなくなるという方もいらっしゃるようです。でも、私はそんな心配は無用だと思ってまして、第一報に対して提訴した時から訴追は絶対するだろうなと思っております。最初の提訴が早かったのも、おそらくそれまで第一報についてのみ調査していたのであって、今は第二報について証拠を集め、勝てる見込みのある証拠が揃った時点で訴追するだろうと、第三報以降も順次そうやっていくものと思っております。もちろん文春の記事だけじゃなく、関連するすべての記事等について、精査し訴追していくことでしょう。

最後に、よくセカンドレイプに繋がるからと言う方がいらっしゃいますが、セカンドレイプについて言うのなら同時にSNS上で行われている集団リンチについてもダメだと言わないといけないのではないでしょうか。テレビのコメンテーターはそういう配慮が欠けているように思います。あくまでも平等な立場で、コメントして欲しいなと思います。