いきなりですけど、会社(企業)がガバナンス強化とかって言うじゃないですか。でも、ほとんどの民間会社ってガバナンスなんて効いて無いですよね。今、世間を騒がせている松本人志さんの件にしたってそう。今頃聞き取り調査って、吉本興業はどういうつもりなんでしょう。文春砲が出てすぐに吉本興業は事実無根だって、法的措置を検討するって言ってたじゃないですか。あの時、何を根拠に事実無根だって言ってたの?特に吉本興業の場合はいわゆる闇営業問題もあって、そういうことには敏感であったはずだし、改善もしてきたはず。なのになぜ、調査もせず事実無根なんて堂々と発信したんだろうって思います。昨年いろいろありましたよね、旧ジャニーズ、宝塚歌劇団、日大アメフト部…共通してるんですよね、第一報が報じられるとすぐに事実無根だって言っちゃうの。民間の会社って、そう言わなきゃいけないマニュアルでもあるのかな?今回の吉本興業の初動の対応に非難が集まるのは当然と言って良いでしょう。なぜ、他社の例を勉強しないのか。私も民間会社に4~5年務めてましたけど、民間会社って反省することをしないなって、問題が起きるとその場しのぎの対応しかしないですよね。私は公務員生活が長かったので、そこはすごく感じていて、大きく違うところだなって思ってました。今回明らかにガバナンスが効いて無いことが明らかになりましたから、疑う余地はないと思います。公務員はそこは国民の皆様の税金でご飯を食べさせてもらってますからね。キチッとしてましたよ。私は旧ジャニーズも宝塚歌劇団も日大も、近い事案としてはビッグモーターやNPB内で起こった様々な問題が昨年ありましたけども、事件の本質については本ブログで意見はしても批判はしませんでした。なぜなら、批判できる立場には無いと思ったから。関係ないですもんね、いずれの問題も私の生活には。唯一こういう社会問題化した案件で批判したのは迷惑動画とクマ駆除に対する苦情問題くらいじゃないでしょうか。なぜ批判したかというと、迷惑動画もクマの問題も、私の生活を脅かしかねない問題だから。迷惑動画に関しては、ただのいたずらで済まして欲しくない、将来を考えて、ちゃんと法的に裁いて欲しいという思いがあったから、もちろん誹謗中傷にならないように批判しました。今回の松本さんの件にしてもそうですけど、批判できるのは今回の件で実際に被害に遭われたと考える人や、過去に性被害に遭われた方のみだと思っています。だから私はこれまでも、松本さん擁護とも取れるコメントをしてきました。でも、SNS上に飛び交っているコメントからは、ただ単にうっぷんを晴らしているかのようなものがほとんどで、中には今回の問題とまったく関係ない記事で芸人さん側を陥れたり、人格を否定するコメントまで散見されるんですね。松本さんは裁判で争うって言ってるのに、まるで松本さんを犯罪者扱いする記事の、まぁ多いこと。告発した女性に対してもいろんな意見(というより誹謗中傷)が飛び交っているようですが、これに火をつけているのがワイドショーのコメンテーターです。「議論はあっていい」。この言葉に看過されて、ネット民は何を言っても良いんだという風潮になっています。けっきょくテレビが誹謗中傷を煽ってるんですね。これは由々しき事態です。

先日、松本さんが公言どおり文春を相手に提訴しました。私はこのスピード提訴に驚きましたね。もう少し提訴までに時間がかかると思っていたのですが、思いのほか早かった。ただ、なにぶんにも8年前の出来事です。立証は難しく、証言のみの証拠となると、文春側はその間も女性側の証言を元に記事を書くでしょうし、個人的には文春が有利なのかなと思っています。もうこれはですね、松本人志vs文春の戦争なんですね。5億円の損害賠償なんて、勝ったとしても認められるはずがありませんけど、松本さんにとってはそれでもやらなければいけない戦争だったということです。吉本興業の初動の対応の悪さは前述したとおりですが、松本さんも記事が出た後の対応の悪さが目立ちました。特に感じたのがSNSの使い方。短いコメント自体は決して悪いとは思いませんが、「たたかいまーす」とか「でまーす」とか、およそ60歳の大人が発信したとは思えない表現。ましてや、今回は性被害を受けたと告発されているわけですよね。それに対してこの文面は様々な人に不評を買うのは当然だと思いました。文春も女性側も、これを見たら宣戦布告と受け止めてもしょうがないですよね。もうちょっと真剣に松本さんには受け止めて欲しかった。裁判で争うつもりなら現時点で謝る必要はないですけど、真摯に対応して欲しかったなと思います。そうすれば、もう少し松本さんに対する風潮は変わったのではないでしょうか。今は吉本興業や、松本人志さんと実名で記事に載った芸人さんのみが矢面に立たされてますが、他のタレントさんも人のふり見て我がふり直していただきたいなと思います。私生活に対してどうこう言うつもりはありませんが、様々な問題が起きた時にどう対応するかですね。事故を起こした時にその場から逃げるのではなく、誠実に、一社会人として対応して欲しいなと思います。無論、企業も同じです。

一方、文春側も売られた喧嘩とはいえ、その表現どうなの?と思うことがありました。女衒でしたっけ?よくそんな言葉引っ張ってこれたなって思いました。最大限のダメージを相手に与えようとした結果、出てきた言葉なんでしょうね。それと松本さん側からの提訴を受けての文春のコメントにも違和感が。報道の自由を主張する文面になるのはしょうがないと思うんですけど、文春は訴えられた側ですからね。まずは「訴状をよく精査し対応してまいりたい」といったような文言から入るのが普通のコメントだと思うのですが、報道によるとそういった文言は一切なく、従来からの主張を繰り返しただけでした。もはや、お互いが感情だけで突っ走ってるような、そんな気がします。

話は変わって大相撲初場所は十三日目が終わり、一敗がいなくなりました。二敗で照ノ富士(横綱)、霧島(大関)、琴ノ若(関脇)が並び、三敗で豊昇龍(大関)が追う展開。残り二日はこの4人による総当たりですから、豊昇龍もけっして優勝のチャンスが無い訳ではありません。ただ、まだ横綱戦が残ってますからね。ちょっと厳しいかな。先日も書いた通り、照ノ富士はこの先当たるであろう豊昇龍や霧島に負けたことがありません。霧島が過去も善戦していることから、照ノ富士と霧島の千秋楽相星決戦になったら面白いですね。横綱戦に完敗の琴ノ若は、今場所後の大関昇進のためにはもう負けられません。横綱戦の内容が悪かったので、場所後の大関昇進はかなり厳しくなったと思いますが、残り二日全勝すればまだ、優勝の可能性が残されていますし、照ノ富士にリベンジするチャンスも出てきますからね。諦めずに、最後まで頑張って欲しいなと思います。三賞は11勝が最低ラインになるでしょう。優勝争いの琴ノ若に若元春(前頭筆頭、9勝)、大の里(前頭15枚目、9勝)、島津海(前頭17枚目、9勝)が候補に挙がってくるのかなと思います。琴ノ若は確実として、9勝の3人は三賞受賞のためにはもう負けられません。頑張って欲しいなと思います。