第41回青森県小学生スキー大会女子リレースタート | 馬門クロカンスポーツクラブの"挑戦日記"

お疲れ様です。


一昨日、書いた青森県小学生スキー大会の展開の続き


スタートフラッグが振られ16チームが一斉にスタートした。


馬門チーム汐莉、スタートは最高のロケットスタートをして昨年優勝で前列スタートの


チームの前に出た。(スタート方式はマススタート)


他チームのエースが更に馬門の前に2チーム出た。


山の中に入って行った時の汐莉の位置は予定どおりである。


ここからは育成会員との無線交信で情報を得る。


500m地点より無線情報。


「汐莉、3番手でトップと差はなし、トップは十和田湖小、次いで長峰小」


トップ集団は予想どおり。


心配してた集団の中での転倒による巻き込まれも回避されて縦長でのレースに


なっている。


1km地点より無線情報。


「トップ十和田湖、2番手長峰、3番手馬門、4番手水喰、5番手若葉の順で通過」


一番のライバルである野辺地小がいない。


しかし、野辺地小は2走にエースが待機している。


どのくらい後方にいるのか情報がこない。


若葉もライバルであるが徐々に後退していく。


2km地点より無線情報。


「トップ集団は3チーム、馬門は3番手で差はなし、後方は10秒位の差」


トップ十和田湖、長峰は6年生でトップクラスの二人であるが2走以降では


馬門のほうが上であるため気にしていない。


しかし、10秒後方に争うであろう数チームがいる。


最後ののぼりで待機している育成会員に無線を送った。


「汐莉にラストスパートしてトップに立てと指示頼む」


最後にいるのは育成会員の斬りこみ隊長の杉山貢である。


「了解~」気合いのはいった返信であった。


エースを2走においている野辺地小を引き離すにはここだ。と思った。


汐莉がトップに立った。


トップ集団は更にペースアップされた。十和田湖のエースも長峰のエースも意地がある。


グランドに入り、汐莉を十和田湖が抜き返し2走へリレー。


馬門は長峰と同時に1,2秒遅れで2走へリレーした。


4番手は水喰15秒後、5番手相馬21秒後、6番手若葉23秒後、7番手野辺地35秒後。


この差は大きい。


2走桃香をスタート直後に十和田湖をすぐ抜かせた。力の違いがあるのでう後ろについて


走っている場合ではないからである。とにかく桃香のいつもどおりのダイナミックな走りを


しろ。そう声をかけた。 あとで聞いた話だが緊張のあまり涙をながしていたそうである。


しかし、走りはじめたら違っていた。


目つきが変わっていた。これなら大丈夫、そう思った。


1km地点から無線情報。


「トップ馬門、2番手十和田湖には20秒の差」


猛追している野辺地の情報を聞いた。


「野辺地との差は30秒です。」


1kmで5秒差が詰まった。


野辺地はエースなのでこのくらいでくるのはわかっていた。


なので1走の35秒はすごく大きいのである。


当初の展開予想では2走がアンカーへリレーする時点で野辺地がトップで数秒後に


馬門がリレーしてアンカーで逆転というのが展開予想であった。


しかし、実際の展開は楽な展開になっている。だが気を引き締めた。


2km地点より無線情報。


「トップ馬門、野辺地が2番手に浮上し差は30秒」


1km地点から差が変わっていない。


桃香、野辺地のエース相手に健闘している。


斬り込み隊長の杉山貢から無線情報。


「トップ馬門、野辺地との差は28秒」


少し詰まったが問題ない。


桃香にもラストスパート指示を出す。


そして馬門のエース七彩にリレーした。


野辺地との差は24秒。


野辺地のエースも意地を見せる。


しかし、馬門はここに来てエースである。


最高の流れだった。


1km地点より無線情報。


「トップ馬門、2番手野辺地と30秒」


よし、引き離している。さすがは七彩。


とにかく闘志に火が付いていた七彩は1歩で豪快に前に進むが今日はもっと豪快に


進んでいた。


2km地点より無線情報。


「馬門トップ、2番手野辺地とは40秒」


更に引き離す。


もう他のチームの情報は必要なくなっていた。


斬り込み隊長の出番である。


杉山貢の女子リレーでの最後の無線情報。


「七彩トップ、バンバンいっています。」もう野辺地との差も必要なくなった。


熊谷コーチを最後のストレートに呼んだ。


二人で最後のガッツポ―ズをするために。


そして、七彩がグランドに入ってきた。


流すわけでもなくラストも豪快にスピードをゆるめない。


熊谷コーチと両手高々にガッツポーズした。


七彩も大きく手をあげ最高のガッツポーズをしてゴールした。


最高の瞬間である。


チーム全員が七彩のもとへやってきて涙を流した。


努力してきたことが報われるときは涙が止まらなくなる。


メンバーの親も抱き合って泣いていた。


子供達もそうだが親も緊張があった。


それは負けたらどうしようではない。


一緒に目指してきた育成会。


努力を報わせてやりたい。その一心であった。


そして控え選手たちも号泣していた。


控えがいてのこの勝利。


厳しいトレーニングを皆でやってきたことが子供達全員に勝利という成果が舞い降りた。


最高にいい勉強になったと思う。


これからもスポーツだけではなく、色んな面でこの経験を生かし大人になってほしい。


また、他チームの皆さんも目指してきたことは同じである。


一緒に競技できたことをうれしく思います。



馬門クロカン/陸上スポーツクラブの"挑戦者日記"

そして、次はいよいよ男子リレー競技が始まる。


コーチ陣は現在のワックス状況の確認にはいった。



次回は男子リレーがスタートする。


またね~チョキ