高取山鉱山:茨城県東茨城郡城里町塩子3145-99(高取山中心部七番脈付近)
高取鉱山は、かつて複数の脈(七番脈・八番脈)が稼働していた。
七番脈の坑口の斜面のズリ跡からは特徴として
黄褐色の細粒石英が多量に散財
白雲母の鱗片が多い
菱マンガン鉱のピンク色の破片
蛍石の小片(紫・黄色)
鉄重石の黒褐色片
などが混じる、非常に多様なズリ跡
錫高野の中心ズリ跡からは
鉄重石・錫石・ドパーズ・蛍石・雲母
砕石場跡(蛍石の産地)
枯沢の上流右岸に高さ1.5mの壁状露頭
その右側のブッシュ奥に砕石場跡
蛍石の母岩付き・分離結晶が採れる場所
紫蛍石✙黄色蛍石✙雲母✙石英
という組み合わせは、この砕石場跡の産状
| エリア |
特徴 |
採れる鉱物 |
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| P1ルート(仏国寺) |
沢一帯がズリ |
水晶・石英・蛍石・鉄重石 |
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| P2ルート(選鉱場跡) |
コンクリート基礎あり |
母岩付き蛍石・雲母・鉄重石 |
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| P3ルート(最短) |
長いズリ帯 |
蛍石・雲母・水晶・鉄重石 |
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| 砂防ダム上流 |
幅50mの大ズリ |
錫石・鉄重石・トパーズ |
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| 採石場跡 |
蛍石の主要産地 |
紫・黄色蛍石・雲母 |
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| 杉林下のズリ |
表土下がズリ |
水晶・石英・雲母
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2回目の採集で分かったこと
項目 |
第1回(枯沢ズリ) |
第2回(採石場跡) |
| ズリの粒度 |
細粒中心 |
粗粒・母岩付き多い |
| 蛍石の形 |
分離結晶が多い |
母岩付きが多い |
| 雲母 |
鱗片状が多い |
大きな片状・球状も |
| 地形 |
枯沢沿いで歩きやすい |
崩落斜面で変化が大きい |
| 産状の特徴 |
石英脈の破片が多い |
脈の形が残る標本が多い |
茨城県城里町に位置する高取山鉱山(錫高野)は、浅熱水性の鉱床として知られ、石英脈・雲母・鉄重石・錫石・蛍石・ドパーズなど多様な鉱物が産する。
私はこれまでに2回採集に訪れたが、どちらも別のズリ跡を歩いたことで、高取山の多様性を深く理解することができた。
今回の記事では
正面ルートと裏山ルート
それぞれで採れた蛍石の産状を紹介
高取山の蛍石がどのように形成され、どんな表情を見せるのかをまとめた。
第一回採集:仏國寺➡林道ゲート➡林道➡荒れた林道(林道ズリ跡)➡旧坑口周辺大きな母岩付きズリ跡
ズリの特徴
ズリの粒度が粗く、母岩付き標本が多い
倒木や崩落が多く、地形変化が激しいため毎年新しい石英脈が露出する。
採れた蛍石
白色~透明の蛍石
黄色~褐色の蛍石(立方体結晶)
鉄重石・錫石
蛍石が脈の形を残したまま産する。
第二回採集:錫高野➡林道ゲート(高取山の案内板)➡砂防ダム上流広いズリ跡(右側)➡50m先(左側大きなズリ山)
ずりの特徴
幅50m以上の大規模ズリ跡
枯沢が毎回洗われて新鮮なズリが出る
良品は枯沢で見つかることが多い
ここは錫高野のメインズリ跡
採れた蛍石
紫色の蛍石(雲母と共生)
白色~透明の蛍石
高取山はズリ跡ごとに産状が大きく異なるため、複数回訪れることで鉱床の成り立ちが立体的に理解できた。
今回の2回目の採集では
蛍石・雲母・石英脈の多様な産状を確認でき、高取山の熱水性活動の変化を示す貴重な記録となった。
今回採集した蛍石標本(1回目2回目採集)
蛍石の立方体が黄鉄鉱の結晶と間違いやすい、形だけを見るとそっくり。
色(黄色~褐色)
ガラス光沢
周囲の石英脈との産状
雲母との共生
高取山の地質背景
高取山鉱山は、蛍石の産状が非常に多様で、ズリ跡ごとにまったく違う表情を見せる魅力的な産地でした。





旧坑口周囲の広大なズリ跡より採集標本。










