電気自動運転車のその先は |  My Place

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 書いて作って育てる日常の備忘録

ガソリン車は革命的だった

たくさんの生き物や物資を移動できた

電気自動車はいささか運命的だ

人類の存続をかけた地球環境への配慮だ

それでは電気自動運転車のその先は?

 

英会話クラスでの課題で私は子ども役になり

未来の家電は何が欲しいかという教師の問いかけに

ブレインストーミングする間もなく私は即答した

毎朝の満員電車や外気温差や自然災害を避けられるもの

それは空調と衝突回避機能つき無重力スーツ

 

満員電車では磁場を利用した無重力で程よい距離を確保し

他人の臭いや体温や騒音を気にせず頭上の隙間空間に漂う

電車が急ブレーキをかけても衝突回避機能で安全だし

電車に閉じ込められても体温と酸素量は保証される

立ったままでも空中に横たわっても安全に仮眠が取れる

 

歩行中に通り魔が近づいたり事故や自然災害が起きても

組み込まれたGPSが出口を探し安全な場所へと移動させる

防弾チョッキの役割を果たし猛火や毒ガスや極寒を避ける

大海原に不時着しても溺死しない潜水艦なみの防水力を持ち

組み込まれたAIと会話しながら外部と繋がることができる

 

看取り前の高齢者や寝たきりの重度障がい者は

排泄や衛生管理そして栄養摂取と空調が問題だろうから

母胎のような機能を持つコクーン型はどうだろう

心地よい声や懐かしい思い出や或いはまだ知らぬ広い世界を

彼らの脳波に作用する仮想社会で疑似体験させるのだ

 

スラム、ゲットー、スキッドローという言葉が死語になり

私の考案した無重力スーツがあればホームレスは消える

安全な家を着て無法地帯を歩き回るようなものになる

人類淘汰を目標とする戦争という殺戮も消えてしまうだろう

そもそも誰かと戦うという発想が無用の長物となるからだ

 

もっと遠い将来には異次元への空間移動とか

もっともっと遠い将来には過去や未来旅行とか

それよりさらに遠い将来には環境配慮した火葬や輪廻転生とか

そんな科学空想小説的や哲学的な妄想は脇にどけても

ミニマリストが絶賛する無重力スーツは現実化するだろう

 

無重力スーツは空飛ぶカタツムリだから

現実化つまり商品開発化され普及さえすれば

ドローンなんて安物の掛け捨て保険みたいに思えてきて

電気自動運転車よりそのコスパは優れモノになるだろう

その頃には世界平和なんて当たり前になっているはずだ

 

ああでもそれはいつのことだろう

先だっての地震やまだ終わらない外国での戦争や

溢れんばかりの解決すべき課題を私たちは常に抱えているのに