いつか
白馬に乗ったやさしい王子様が現れて
海と空の輝きにも負けないくらいの深い愛で
みじめでちっぽけなこの私を変えてくれると
ひざを抱えて夢見た日々は遥か遠い昔
夜会服が汚れたエプロンに変わり
しもべのように働きづくでも
団らんの相槌を忘れられても
心の中はまるで白い女王のよう
私を選んで生まれ出た地上の王子が
次々に与える試練をかいくぐる度に
泣き虫の姫は女王へと脱皮する
虚飾をひとつひとつ剥ぎ取りながら
いつか
必要なものはすべて与えられていて
心の中に豊かに息づいていると知る
かしずく従順さは知恵
そして知恵は運命の輪を回す
いつも見るありきたりな景色が
少しずつ違って見えてきたら
遠い昔に忘れられたと思っていた夢が
まばゆい現実の中で動き出し始めた証拠
世界は忙しく変わり続けるけれど
私は時を止めて見果てぬ夢を見る