叱られたあと
寂しいとき
そっと近づいてきて
君は言う
ムギューして
私が君ほどに
素直だったら
きっと眠りは穏やかだし
目覚めはすがすがしい
どうしたのと尋ねると
聞こえないふりしていた君が
「何でもないよ」と
答えてくれるようになった
たぶん「何でもある」んだね
気づいて下さいとばかりに
身振りが大げさ
取るに足りないすり傷作っては
この世の終わりみたいに号泣
「まだ泣いているの」と言う代わりに
「いい加減うるさいんですけど」と言う代わりに
「救急車呼ぼうか?」と真顔で言ってみる
愛されて育った君は
いとも簡単に愛を返す
甘えるふりをして
抱きしめてくれる
寂しそうに見えたかな
大人失格だね
私が君ほどに
素直だったら
きっと流した涙のぶんだけ
強くなれる
他人の痛みにだって
やさしくなれる