今回の題材は、『日経MJ』2月22日付の最終面「おしゃれ心 透けて見せる」です。なにか刺激的なタイトルですね。読んでいきましょう。
出だしは、この春に履こうと思って、紫色と黄色の靴下(グッドです)を買った24歳の会社員の方が「ティティー&コー渋谷109店」に行ったら、側面が無色透明の合成樹脂でできたヒールパンプスが目に飛び込んできて、思わず買っちゃったというトピックで始まります。「透けて見せる」とはシースルーのファッションのことですね。靴に透明素材を使うのが今年初めてといいますが、売れ筋の1位、2位を占めているといいます。
続きを読んでいくと、今年の春の流行はシースルー素材ではないかとわかってきます。ユナイティッドアローズの「アナザーエディション」は透明のハイヒールを、靴下専門店「チュチュアンナ」では透ける靴下を約60種類展開します。ウィゴーが2月中旬に発売した「シフォンロングスカート」はひざ下より下が透けて見えます。ここまでが現状の把握です。
つぎに、こうしたファッショントレンドはどこから来たのかを考察するくだりです。すでにここ2、3年高級ブランドで異素材を組み合わせる流行の延長でスポーツウェア向けのメッシュやポリ塩化ビニールを使うアイテムが増えていて、それが身近な商品に波及したのではと推測しています。事例は低価格衣料店「ジーユー」の「シースルーブラウス」です。
これをファッションジャーナリストは、単なる重ね着とは違う「コーディネート力の進歩」だと評しています。「あえて中身を見せる」には個性の表現に自信がないとできませんよね。
ここまでが衣料や靴というアイテムでしたが、その流行の先に注目すると、バッグやリュックサックといったものにまで広がりを見せているのも同じ理由からではないでしょうか。その例証が続きます。
最後は総評です。透明素材の商品は安っぽく、機能性に乏しい面があるが、中をあえて見せることで自分流のオリジナルな表現ができる余地があるとしています。ただしそれなりにファッションセンスが問われる、手ごわいぞ、と締めくくっています。
だいたい読み込めましたね。(1)衣服と靴の事例が4つ、(2)その根っこが高級ブランドではないかという推測と現在のトレンドの分析、そしてその広がりとしてバッグやリュックへの応用事例がきて、最後がこれからの展望についての分析、です。3段による展開で、ユニットは4、2、3となるでしょうか。
ラフはこうなります。今回は気分を変えて横位置にして、左から右への展開にしてみます。3つの部分に分け、それぞれユニットをあてはめていきます。
構図はこのようにしてみました。3つの展開のうち最初と最後に事例がくるので、それをまず図形に表し、両者をつなぐブリッジとしてトレンド分析の部分をもってくる形にしました。
モノクロの完成図解はこうなります。ファッション性ということを考慮して、3つの展開のそれぞれのトップ(一番上)にFashion Items、Trend & Analysis、 Others & Analysisと入れてみました。なくてもいいと言われれば、そうなんですが、このあとのカラーでご覧になるとそうでもないかと思います。
それと同様、女性のファッションに関することがテーマなのでイメージイラストを入れることにしました。これは[挿入]リボンから[クリップアート]をクリックして、[クリップアート]ウィンドウの[検索]文字列に「女性」「ファッション」「おしゃれ」「洋服」などのキーワードで検索して適当なイラストを選択したものです。背景と図形の間に挿入してありますが、これでは上にくるテキストが読めませんよね。
そこでカラー化です。[図ツール]の[書式]リボンから[修正]ボタンをクリックし、[明るさとコントラスト]プルウィンドウから[明るさ+40% コントラスト -40%]あたりを選択すると、自然な形でイメージイラストを見せることができます。このあたりはファッション誌を構成するように楽しんでデザインすることですね。
さて配色です。背景はピンクで、枠線やテキストなど強調する色はマゼンタという赤紫色、そして図形中で目立たせる「分析」の部分は濃いめの肌色にしてありますが、ピンクと肌色は濃淡関係で、マゼンタとも近い色になっています。こうした単色かそれと近い色の同系色濃淡関係をドミナントカラーによる配色という言い方をします。
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