最近、妊娠中の方に「コロナに罹ったら帝王切開になるんですよね?」と尋ねられたので、少しまとめを書いてみます。
ちなみにその質問の答えは、「必ずしもそうとは限らないです。」となります。
まず、昨年日本産婦人科学会でまとめられたデータです。
重症化しやすいのは、31歳以上、25歳以上、肥満傾向の方、喘息など呼吸器疾患のある人、アレルギー体質の人です。
しかし重症化率は1.7%でした。
そして新生児への感染、死亡などはゼロでした。
これは安心材料ですね。
しかし感染2週間以内の分娩だと母乳率は低いです。母児分離される可能性がかなり高くなります。
出産については普通分娩の方もありますので、待機して治癒するか重症化しなければ普通分娩は可能です。
そしてこの前1月12日に追加発表された、第二波から第四波の時のデータです。
重症化率は7%と上がっていました。
今回の第六波のオミクロン株は一般に重症化しにくいとされていますが、妊婦さんでの報告はまだまとめられていません。
今後の報告を待ちたいと思いますが、重症化率が低い事を祈るばかりです。
妊娠中の方も3回目のワクチン接種は積極的に受けるようお薦めします。