4月後半から高齢者の方へのコロナワクチン接種がやっと始まるようですから、一般向け接種はまだまだ先になりそうですね。

最近質問を受けることが増えたのは妊活をしている方々がこれから妊娠した時にコロナワクチンを接種して良いかどうか?と言うものです。

コロナワクチンはmRNAワクチンという新しい種類のワクチンで、ウイルスそのものを射つ訳ではありません。ですのでコロナウイルスに感染する心配は全くありません。アメリカやイスラエルなど外国での妊婦さんへの接種において、流産や早産の増加、胎児奇形の増加などは報告されていません。

妊婦さんがコロナ感染すると非妊婦の同年代女性より重症化するリスクが高いとされていますので、週数問わず射つべきだと思われます。ただし、日本人でのデータはありませんので安定期と言われる16週くらいまでは接種を待つ方が良いかもしれません。

妊婦の方がワクチン接種する事で出来た抗体が新生児にも移行して新生児にも免疫ができるという報告もあるようです。

授乳婦の方は、母乳にウイルスが移行する訳でもありませんので、積極的に接種するべきでしょう。

以上をまとめると、妊婦授乳婦の方も妊活中の方もそのご主人も、ワクチン接種の機会が来たら積極的に接種を受けられる事をお薦めします。

アナフィラキシーなどの副反応のリスクはコロナ感染による重症化リスクと比較すればごくわずかだと思われます。