最期の時(パート2) | 母の闘病記(膵臓癌)と私と家族達のバタバタ記録

母の闘病記(膵臓癌)と私と家族達のバタバタ記録

母の膵臓癌発覚そして最期の時、バタバタしながら奮闘中の私の記録です。

次女の朝練がある為に
旦那が寝坊しないか心配で電話をかけに
一度外に出ました。
一服もしたかったし…
旦那に電話しても出ないので
長女に電話
長女は起きてくれて
旦那と次女を起こしてくれました。

病室に戻る前に空を見上げると
朝日の光と夜の空と星が見えて
何気なく携帯で画像を撮ってみました。




コーヒーを3本買って病室へ
父と姉に差し入れしました。
(父)「母さん、気が利く娘になったなぁ…でもホットだから熱くて飲めねえよ」
(姉)「お母さん、コーヒー温かいよ!触ってみる?手が冷たいからコーヒーで温めてあげる!」
(私)「お母さん、朝のコーヒーはホットだよね~朝のコーヒーは美味しいよね!」

私がいない間にカーテンを開けたので
母の顔に朝日が少しあたり始めました。

母の口から茶色の液体が…
多分、胃の内容物だと思いますが…

(私)「あれれ?お母さんの口から茶色の液体出てきたよ!コーヒー飲んでないのに…」
(姉)「あらら…本当だ!拭いてあげてよ」
(父)「タオルで拭いてやれ」

タオルでは間に合わない位出てきたので
ナースコールを押す
看護師さんが吸引器を持ってきましたが
機械の調子が悪く吸引がなかなか出来ませんでした。

父、姉、私が身を乗り出し母を覗き込んだ時でした…
母の呼吸が静かに止まりました。
本当に穏やかに
眠りながらでした
3人で覗き込んだタイミングで呼吸を止めるなんて…
母が前に、
【最後は3人だけに看取られたい】
母の希望通りでした。そのタイミングを待っていたかのよう…
あまりの穏やかな最後だったので
私達3人とも取り乱す事なく
(父)「よく頑張ったなぁ…」
(姉)「お疲れさま…」
(私)「今までありがとう…」

看護師さんが
(看)「最後のご家族の時間をお過ごし下さい。」
そう言って病室を出ていきました。

母の顔には朝日があたり
少し神々しく感じた時間でした。