サビ姐さんの預かりとして
ここ半年ほど迷走を続けている
人間ですが
最近さらに混迷を極めています
餌やりさん、
ミルボラさん、
預かりさん…
保護猫を取り巻く世界には、
自動車産業の下請けのようにいろんな役割の人がいて、連携して猫たちを運命のヒトと繋いでいるわけですが、どれにもなかなかに心を砕く葛藤があるものだなぁと…
思いの外、活発で楽しいところもありつつ
思った通り、他の猫に警戒の強かった
サビ姐さん。
それで怯えるかというとそうではなく、
あまりにも強い猫(アッコさん)との関係を凌いできたキャリアがあるため、
警戒の結果、攻撃に転じるという
タチの悪い居候、なところもありました。
その分、
「これは一匹飼いを推奨、だな。」と
具体的な目標も掲げられ
シンプルな気持ちで
里親募集の日々を過ごしましたが…
初の預かり任務、
他の人と同じように(と、自分では思っていた)インスタに姐さんの面白可愛いシーンを載せ、こんなところもあるよと“アピール”していたつもりが、
「お宅の3匹目と思ってました」と、ただの家猫自慢に受け止められていることに気づき、SNSの戦略が見いだせなくなるスランプに陥りました…
それは正直、
「見つからなかったらうちにずっといるんだろうな…」ともうどこかで思ってしまっていたことの現れだったかもしれません。
しかし
保護団体の色んなメンバーさんから
「別の譲渡会にも出さないのか?」「SNSが家猫自慢みたいに見えるよ」などの指摘をいただき、具体的な方略もそうだけど、
「そうか、やはり私は預かりとして姐さんを譲渡するという熱量が足りてなかったんだな」と思い至りました。
傍目には大した変化はないかもですが、
個人的には少しずつ、「今の暮らしも決して邪険にしていませんよ、家猫と同じように過ごしてもらっています」と、例えば姐さんの外時代を知っている人が見ても、姐さんが捕獲されて可哀想なことになってませんよというアピール(個人的にここに結構気を遣ってしまう…見てるかどうかも知らないけど)、同時に
もっと素敵な、姐さんにもっと構ってくれる人間のいる生活を望んでいますよ〜というアピールもする、というなんかややこしいリールも少しずつあげて、
「手段(出す譲渡会とか)は色々制限があるけど、姐さんにいいお家を!のきもちは揺るがないように」整えてきたつもりでした。うちではない方がいい理由、イメージも考え、里親探しを頑張るぞ的な気持ちを固めてきていたところでした。
しかし最近
「もう家の子にしてあげなよー、可哀想じゃない!」と言われる機会が多くなってきて、
あれ?そうなのかな?
その方がいいのかな?
あ、でもうちじゃない方がいいなってマインド設定したところなんですけど…でもやっぱりそうなのか…?
家猫と同じようにしていると、それなのにキャリーに入れて譲渡会に連れ出す、というのが申し訳なく感じてしまって、ケージに入った姐さんを見るのが辛いと思ってしまっていました。
そんな時は姐さんも、キャリーインを恐れて逃げ回っていた気がします。
しかし会場で良い感じの方が来られているのを見て、「こういう方からのお申し出がもしかしたらあることを考えると、ウチで妥協しちゃうのは姐さんには申し訳ないことだな。」と思うようにしたら、譲渡会に行く日に姐さんは隠れなくなりました。
結局私はどっちなんだい?
と混乱してきた、というわけです。