毎朝、
マンションの玄関の自動ドアが開いた途端に、向かいの建物の植栽の木々からシャワーのように蝉の声を浴びて出勤していましたが
今朝はもう、そんなにありませんでした。
昨晩なんて、秋の虫の声が聞こえてきて…。
日中の暑さは相変わらずながら
少しずつ秋の気配が感じられるようになってきました。
今年のセミ活は、一件だけでした。
セミ活とは、夕暮れ時、路上に迷い出てきた蝉の終齢幼虫を、拾って木の幹に掴まらせ、ヒトに踏まれることなく無事羽化できるようサポートする活動です。
今年はほとんどそんなセミを見なくって、思い当たる理由の一つが、私の帰宅路の木の根元に、土砂の流出を防ぐ柵みたいなのが作られたことなんですが、土砂もだけれどセミも転がり落ちなくなったのかな?と思っています…が、そんなわけで
たった一回のセミ活だった、
アブラゼミの幼虫。
柳の木に止まらせました。
翌日確かめたとき、
抜け殻を確認できませんでした…
昨年の最初のセミ活では
止まらせた位置から真上に1mほど上に
間違いない、あのセミだと思う抜け殻があり、非常に安堵と晴々した気持ちで出勤したものでした。
今年はそれが確認できず、
数日モヤッとした気持ちで過ごしました。
勝手につまんで
木に掴まらせただけでも
無事成虫となれたのかどうか
便りが欲しいものだな、と。
いわんや
里親に託した、保護猫のその後の便りをや、
ですよね。
譲渡が完了した後も、
定期的な報告を契約条項に含める団体もあるとよく聞きます。きっと、こういう心理からかな?
しかし一方でこれも伝えたい。
その後の猫との暮らしが本当に幸せや癒しの溢れる日々になれば、譲る側から強制しなくても、あちらから感謝とその報告をしたくなるものだという事を
猫との関係に進展が見られた時。
譲渡契約を結んだ日からちょうど3ヶ月、半年、一年、
去年の今日が
譲渡会に行った日、
トライアルでやってきた日…
あるいは初めて迎えるクリスマス、お正月など人間の行事のタイミングに触れ
あの時のあの出会いがなかったら
今はないんだなと思うたびに
それをお伝えしたくなる人間も
結構いるものだと思うのです。
だから
こっちはすっかり忘れているのに
ある日急に「○○が初めて家に来てから一年になります」などという出だしのメールが届いたり、年始の挨拶が来たとしたら
それは
団体が決めた期日に連絡をよこしてもらった場合よりもずっと、
それまでの数ヶ月、一年、
里子に出て行った猫が上手いことやって、人間を下僕化したんだなって事、
人間はもう、この嬉しさを共有してもらえるのは団体の人だな、と思っているんだな〜という事、
そんな情報が含まれているのです。
猫の安否が心配だから、
という理由だけでなく
本当にありがとうと言いたくなった人間に
言わせてあげるという先、というイメージも合わせて
連絡先を交換してもらえるといいなと…
…セミの抜け殻が無いなってだけで
そんな事まで考えたの?
ヒマだねぇー…
そんならもうちょっと
ボクの吸入日もしっかり把握できるよう、考えて欲しいんですけど!
(ムネは慢性副鼻腔炎に対して、2日にいっぺんくらいの頻度でステロイド吸入をしています。1日おきならわかりやすいわ。と思っていたんですけど、「あれ?昨日やったっけ?」の連続です…)