サビ姐さんを我が家でお預かりして

9ヶ月が経った。


私は団体さんの周辺的な事を

お手伝いしているだけで

色んなことには耳学問で分かった気持ちになっているが、実際に捕獲したり、保護した猫の治療方針を決断したり、里親希望者とやりとりしたりは全く知らずで


預かっていると言っても

自分の近所に元々いた猫を自分で保護して家に置いているということで、本来預かりの人達がどういう距離感でどんな風に接して里親に繋いでいるのかいまいちピンときていない。


10歳というともう

それだけで敬遠されてしまうから

8歳ってことにしとこうか

そもそも本当に10歳なのかも実はハッキリしないわけだし


そんな風にも相談していた、サビ姐さんの年齢だが、

10歳ならではの疾患がまもなく出てくるかも知れない事も理解してのお迎え希望をもらいたい


27歳とサバ読んでいたら結婚秒読みだったのにもう30歳とバレたら急に婚約解消するようなやつにはそもそも嫁にはやりたくない、って言うお父さん気分で


あえての10歳のまま

プロフィールは変えていないが、そんな考えも多分高齢猫の里親探しには甘すぎたのだろう。まずは8歳だと思わせてご対面するところまで持っていかなければならなかったのだろう。


しょうがないから

ベンジャミン・バトンの如く

一年ごとに一歳若くしていこうか。



もう十分外で頑張ってきた姐さん

特にうちのムネハルがお世話になった姐さん

里親さんが現れるまで

子猫のように迅速に巡り合うというのが難しいなら尚更、


その待ち時間も

もうなるべく家猫風に過ごしてほしいと思って接してきた姐さん。


そもそも人間は家猫にした猫としか

暮らしたことがない訳だから

必然的に家猫風というか

家猫として過ごしてしまったようで


半年経った頃から

姐さんは我が家の中でどの猫よりも

(ムネよりも!)

来客に隠れてしまったり

キャリーでのお出かけを嫌がるように。

人間も

頭では分かっているけど

「姐さんだけ定期的にケージに入れてお披露目仕事をさせなきゃならないのはなんか申し訳ないな」みたいな気持ちが芽生えて「ちょっと今日は代わりにムネハル行く?」みたいに話しかけちゃったり(おいおい!笑い泣き

「いやいや、そんなこと言ってたら運命の里親に巡り会うチャンスを潰してしまうじゃないか」と思い直したり



だんだん混乱してきた。



姐さんは最初

我が家の唯一の人間を完全独占し

他の2匹を完全に無視した生活を目指しているように見えたが


5月に参加した譲渡会で

これまでケージ内でじっとうずくまっていれば終わった“お仕事”が、引っ張り出されて色んな人の膝に乗り、色んな人が自分について語るのを聞いて、何か思うところがあったのか


帰宅後すぐに

ムネとラナへの当たりになんとなく変化が見られた。なにとは言えないが、なんか、他のメンバーとも、ある程度上手くやらなきゃ、というか…


なんとなく、団体さんのお家にいる猫が

運命の人が現れる前後で、なんか背筋が伸びたり目がぱちっとしたり自信に満ちたりする気配が漂う気がしていたので、それが運命の人あらわる,のサインかなと思っているが


姐さんの変化は

なんだかそれとは真逆なような…?

あるいは

むしろ同じで,余裕が出てこの家の2匹と1人に労いの態度変更なのだろうか?



全員の距離感が文字通りものすごく近くなっているのである。

特に人間が家にいる時。


帰宅後、1匹ずつ人間とのふれあいタイムがあり、人間の知らない間に順番や交替のタイミングが決まっているらしいことに最近気がついた。

そして、

人間が在宅の大半の時間、3匹ともが人間の半径1メートル以内にいる気がする。


疲れてベッドに転がると

大抵こういうパターンになる。





まずどこにいてもラナが駆けつける。


僅差で姐さんがやってくる。


そしてムネもやってくる。

ムネがこんなに人間に接近してくるようになったのは、少なからず、人間にべったりな姐さんと過ごしたおかげだと思う。





昨晩ついに人間の上で

猫団子が実現しかけた。


インカメで左右反転しているがこんな感じ。



私は元々方向音痴だが

姐さんのご縁探しについても

今の立ち位置や目標,その道筋全てを

見失いかけている。


そして方向音痴らしく

もうそのことが

なんかそんなに気にならないような

それもよく分からない

そんな感じだが

時々現実を見つめるためにも

来週また姐さんと

譲渡会に参加する。