インスタで写真を見ただけだが

おそらく同じ市内に、我が家のラナ嬢に

とてもよく似た保護猫さんがいて

(サビ猫でちょっと長毛だったら即

「とても似ている」って事になる爆笑


この時もそうだった



その猫も里親を探していたので

サビ姐さんの譲渡活動の折に

いつか、実物に会えるんじゃないかと

ちょっと期待していた

猫さんがいた。



サビ姐さんに全くお声のかからなかった

譲渡会で

その猫さんには

トライアルの申し込みがあった。

(2日間開催された会で

お互い別の日に来ていたので

実物には会えなかった)


わー良かった良かった

と勝手に喜んでいたのも束の間


なんとトライアル初日にして

窓を開けて

網戸を押し破って

出ていってしまったのだびっくり


別に他の猫だって

同じことになればショックを受けるんだけど、この猫さんが⁉️という事で5割増しくらい衝撃を受けて


その翌日の仕事帰りは

その周辺を歩いて見回ってから帰ることにした。


あまり細かい住所は分からなかったので

その辺を道なりに移動して

ここなのかな?と思しきところに

到着

すでに貼り紙もされていて

関係の方たちかな?という

人達もチラホラ見かけた。

2人で話し込んでいたり…

車の下を照らしたり…


私は

ただの通行人を装い

そうした人のいる場所からは離れて

しばし静かにウロウロと探索をした後に

家路についた。



わざわざ行って

関係者もいたのに

一緒に探さないのか⁉️と思うでしょ。

それはできないのです。



私の解釈だと

人より抜きん出て能力に差があり

大半の人向けに出来上がった社会システムから逸脱した機能の事を、「障害がある」という。私は、それを気に病み社会に馴染めずにいる場合、機能が劣っている場合だけではなく秀ですぎてる場合も,障害と同じようなものだと思っている。


目があまりに悪くても

家の中や慣れた場所で何不自由なく生活していたら、その状況は障害があるとは考えないが、

メガネで視力を出せなくなると、「見える事を想定した社会」ではいろいろ不自由が発生する。この場合「弱視」という視力障害と認識されるのだ。誰にも迷惑をかけなければそれは特になんでもないけど、他人に影響するとそれは障害なのだ。



私の方向音痴は

はっきり言って「道順障害」という、脳の機能障害で起きるものに相当するレベルかもしれんと思うことはあるが、(もちろん脳の損傷が原因じゃないから、必死に何度も入力すれば道を覚えたりもできるし、道順障害ではないんだけどもね)


私が一人で自分なりの手掛かりを使って

普段来ない地域を散策し

また普段の帰宅ルートに戻る、ということが可能でも



誰かと協力して捜索をするとなると

話は全く別のことになるのだ。

まず、探す場所を手分けする事になれば

その地図上の場所の理解と、今いるところの座標の把握が必要になる。動きながら常に。


そしてもしも時間と場所を指定された「集合」が必要になったら。

もしも発見した時に口頭で今いる場所を表現する必要が出たら。


「お前はなんで今ここにきてるんだ?」

ってことになるわけです笑い泣き


何かできないことがある場合

重要なのは

できるようになることより(なるならそれに越したことはないが)、

私がどの程度道がわからないかを自分で知っておくことが,大事なのだ。


この日は

自分の道選びが不運にも駅から遠のく事になっても後に用事がないこと、

神戸の中でもここが、東西に線路が伸び、全体が緩やかな坂になって、自分の方角感度が全く働かなくても知識として山側が北だとすぐわかる地域だったこと


で、ウロウロしたという事なのだ。

猫を探す活動はできても

知らない関係者に話しかけて協力を申し出ることは出来ない。

その事を自分で分かっていれば良いのだ。


こう考えると

障害の多くは「人」に対して生じるものなんだなーと思う。



今回いなくなった猫さんは、

その、私がウロウロした日の遅くに無事見つかって保護できたとのことだった。良かった照れ。あの時、あそこで探していた人達で保護したんだろうなーと思うのだが、ムネの一応のかかりつけの獣医の先生も捜索に駆けつけたそうだおねがい



いま、「サビ姐さんがもし、大阪とかにトライアル行って、脱走したりしたら探しにいった自分ももう2度と家に帰れないんじゃないかな…」って考えたでしょ。


困るよ〜!自動トイレも給餌機も、無限にご飯出したりタケノコ貯蔵したりはできないんだからね!タケノコが溜まりすぎない程度にちゃんと戻ってきてよ⁉️

…自分達で作った道なのに、使いこなせないとか、どーなってるわけ?


ラナちゃんも、不出来な人間のお世話する運命になって、大変だよ…

ムネは何にもしない運命なのかい⁉️



あたちもこのへんなら長年の土地勘があるんだけどなー!

いや、もう姐さんは外には出ませんからおーっ!



もう見つかったし

余談だけれど

私がそれでも「出来ることがあれば…」と

見かけた関係者に声をかけなかったことにはもう一つ理由があって。



どうなったかなと気になり

ちょくちょく確認したSNSに

脱走させてしまった方に対してと思われるコメントがあり、その表現にかなり毒を感じたからである。


とてもじゃないけど

そつなく動けない私が声をかけることは出来ない。



そのコメントはもう消滅しているので

一時的ならいいかと考えた上での表現かもしれない



しかしそれはやっぱり

SNSに文字で晒してはならないと思う。

それはなんの解決にもつながらない

次に続く無知な誰かを萎縮させるだけかもしれないし、感情的に煽られた人達で小さな結束を結ぶほどに、行き過ぎれば外野の一般の人たちから「だからああいう集団は…」と距離を置かれてしまう一つの理由な気がするから。


迎える人間も未熟、

送り出す人間もまた、

捕まえたり養ったりの猫相手は熟練でも

人に繋ぐことに苦労する、

人同士なのに。

結局、人対人であれやこれやしている


そんな中に

猫はいてくれている。