入院は午後2時からだった。
午前中に仕事関係のけっこう大事なイベントをこなして、いったん帰宅し、助っ人にと来て貰った母と昼ご飯のお弁当を食べ、慌てて電車に乗って病院へ向かった。
着いてまもなく病棟に案内され、病棟看護師さんから病室(4人部屋)を案内され、その他病棟のあれこれ(テレビカードの販売機の位置、デイルーム、洗濯機の使い方、シャワー室使用のルールなど)の説明を受けた。病室に戻ってすぐパジャマに着替え、忘れないうちにとテレビカード販売機をめざすも、病棟を2周しても辿り着けず、なんとかベッドには戻ってくる。その後も合間をぬって病棟内をうろつき、なんとかかんとか必要な場所に辿り着けるようになる。
(ちなみに、入院した病院がすごい複雑な形をしているわけではない。私が公衆トイレからすんなり出てくることも難しいくらいの極度の方向音痴なだけだ。)

母には明日また手術予定時間の一時間前に来て貰わないといけないので、本日のところは早々に帰ってもらった。単身者はこういうとき、いちいち親に面倒をかけなければならないのが辛いところだと思う。

そうこうしているうちに薬剤師さんや麻酔科医が訪問してくれて、挨拶と説明、同意書提出などをした。そして主治医の診察もあった。内診が本当に辛かった。とにかく痛い。一体どうなってるのかというくらい、ものすごく痛い。「い、痛い・・・」と言ってみるが、まったく意に介さず診察する先生であった。先生はしきりに「出血が多かったら子宮摘出しますね」と念押しされる。もう、その可能性が高いということなのかなと、思った。最初のクリニックの先生の見立てが当たってたということかな、と。

でも、初めから全摘で進めるのではなく、可能な限り温存を目指してあれこれやってもらって、それで全摘になるなら、子宮のために私はできるだけ悪あがきして、先生にもご無理を言って、もう充分満足です。子宮も納得してくれるでしょう、といった気持ちになっていた。

入院して間もなく飲んだ下剤が効いて、トイレとベッドの往復・・・4人部屋なのに私のトイレみたいになってしまっていた・・・しょぼん汗


 その日の夕食(南蛮漬け、卯の花、豚汁)