シンリンオオカミから生まれたティンバーウルフ・ドッグ | For All Dogs

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今回紹介するのは、北米で作出されたティンバーウルフ・ドッグです。基本的なデータは以下の通りです。

 

原産国:アメリカ合衆国、カナダ

作出目的:犬ぞり

別名:シンリンオオカミ犬

大きさ:大型犬

体重:35~45㎏

体高:70㎝前後

毛色:グレー

運動量:120分

手入れ:2~3日に1回のブラッシング、トリミングは不必要

飼い易いさ:初心者向きではない

 

~Historie~

 

ティンバーウルフ・ドッグは、アラスカ~ハドソン湾に至る北米大陸の北部一帯で認められる犬種で、元々は北米大陸の北部に生息しているタイリクオオカミの亜種であるシンリンオオカミとはスキーなどを異種交配させたハイブリッド・ウルフの1つで、まだ犬種として確立されているわけではないようです。

 

作出時期ははっきりとしませんでしたが、犬種として確立されていないところからそこまで歴史が長い犬種ではないのではないかと思います。(間違っていたら、ごめんなさい)

 

作出に加わったタイリクオオカミは、人間が飼い馴らした最古の種といわれ、タイリクオオカミの中では最も大きいとされていますが、実際にそこまで大きくはないとされます。

 

体高が60~90㎝、体重が50㎏以上とされ、がっしりとしているオオカミです。また、聴覚や嗅覚、視覚が優れていて、基本は群れで生活しています。

 

そんなシンリンオオカミから作出されたティンバーウルフ・ドッグですが、狩猟犬としてではなく、犬ぞりを引く仕事を担ってきました。どの程度の個体がコンパニオン・ドッグとして飼育されているかは分かりませんが、そこまで多くはないのではないかと思います。

 

~Aussehen~

 

犬ぞりを引いてきたために非常に力が強く、容姿は大見によく似ているといわれています。四肢やマズルは長く、耳は半分垂れていて、尻尾はふさふさした垂れ尾をしています。

 

被毛は厚いラフ・コートで、オオカミの彷彿させるグレーのカラーで白いマーキングが入ります。手入れとしては2~3日に1回のブラッシングで十分ですが、半垂れ耳なので定期的に耳の状態をチェックしてあげる必要はありますね。

 シンリンオオカミ

~Charakter und Merkmal~

 

性格的には攻撃性が高く、そりを引く犬の群れの中にティンバーウルフ・ドッグがいると必ずリーダーになるといわれるほどの独立心とリーダーシップを持っているといわれます。

 

なので、そり犬の中に2頭以上ティンバーウルフ・ドッグが存在してしまうと、攻撃性の高さも相まって激しいケンカになり、統率が取れなくなるといわれています。

 

この点から、あまりコンパニオン・ドッグには向いていないといえ、初めて犬を飼う人が絶対に手を出してはいけない犬種の1つといえますね。

 

そりを引いている犬種なので、スタミナに優れている印象があったのですが、実際には体重が重いことからそこまでのスタミナはなく、犬ぞりも長い区間を走破するのではなく、重い荷物を短い区間走破する能力に長けているようです。

 

なので、運動量も1日2時間ほど、大型犬としては普通程度の運動量で十分のようです。かかりやすい疾患についてはわかりませんでしたが、大型犬なので胃捻転や股関節形成不全には注意したいですね。