2020/02/12 | 名前のないもの

名前のないもの

題名はなく、思ったことを勝手に書きました。

広くも狭くもない
静かなオレンジ色の下

本の背表紙を追うように見えるが
その目は遠くにある

言葉もなく視線もなく
並ぶ大きな黒い窓

君に似た人を
何度も何度も見た

また君に会えたことに
絵本の背表紙を追いながら

そっと見て そっと見て
息が詰まりそうになる

あの人は私を必要としていないと
泣きそうに呟く

これからどうする?

君は家に帰る

黒い窓を開けて

君が立ち上がった時

ぼくらは二度と会うことはないだろう