20年以上前になりますが、関西ローカルで「うぉんてっど!」というトミーズ司会のバラエティ番組がありました。
夕方5時からの1時間番組。
その中で構成作家の百田直樹氏の企画のコーナーで毎回アホな事をやってるのがありました。
覚えてるのが「実写版・巨人の星」と「サザモン乙」。
「実写版・巨人の星」はその辺の公園で青野敏行と誰か(忘れた)が巨人の星を撮影した映像。
ゆーてみたら、おっさん二人が星飛雄馬とその父親の役でヅラ被ってコントみたいな芝居しながら公園でキャッチボールしてる映像です。
その映像に、アニメで星飛雄馬と星一徹の声を演じてた古谷徹さんと加藤精三さんが声をアフレコしてたのです。
当時としてはそういう企画に「本物」が絡んでくるってのが珍しく楽しんで見てました。
二人の巨人の星のアニメさながらの真剣な芝居でのアフレコなのですが、映像が間抜けすぎてその対比に大笑いしました。
VTRが終わっての百田氏が
「声優のお二人さんは『こんなあほみたいな仕事初めてですわ』と言ってはりましたわ」
と言ってたを覚えてます。
「サザモン乙」は、この番組の視聴率を上げるにはどうしたらいいのかという悩みから、キャラクターを作ろうとなって色々新キャラを考えていく過程で生まれました。
人気番組からパクッたらいいやんって事で、当時の視聴率上位の番組からヒントを得て数字を取れるキャラクターを作ろうというもの。
当時の視聴率上位の番組。
- サザエさん(30%)
- ドラえもん(20%)
- ドラゴンボールZ(30%)
この三つを足したら視聴率80%やで!って事で、この三つを組み合わせたキャラを作ろうって事で出来たのがサザモン乙。
Z(ゼット)じゃなくて乙(おつ)というのがこだわりらしい。
どんなキャラかというとコロ助みたいな丸顔にサザエさんのような前髪(トサカ)がついただけのもので、ドラゴンボールの要素は一切ありません。
画用紙にマジックで書いただけの絵でした。
アホすぎて非常に面白かったです。
こういう雰囲気は探偵ナイトスクープとよく似ています。
実はナイトスクープにも一瞬だけサザモン乙が映った事がありました。
小枝探偵の調査中でしたね。
スケッチブックをパラパラしてる途中にその絵が現れて、小枝探偵が「何やこれ?」って言ってました。
ナイトスクープの構成も百田尚樹氏が担当されてましたから、その繋がりでしょうね。
懐かしいですわ。
ちなみにこの番組は鹿児島放送でも放送されてて、トミーズが毎回「全国2局ネットでお送りしてます」と言ってました。