blog No.472
 
能面展に行ってきました。
 
行った日 : 240106 土
展覧会名 :  国法雪松図と能面‪‪✕‬能の意匠展
行った場所 : 三井記念美術館(東京都中央区)
会期 : ~1/27

私は、お能には詳しくありません。能楽堂にも行きません。

けれど「能面」だけは昔から大好きで、今回も押っ取り刀で出かけてきました。





三井記念美術館は上品な小さな美術館。好きな美術館のひとつです。
展示室が7つあり、全部で88点が展示されていました。
内訳は、能面が32、能装束が15、楽器が10、茶道具が4、それに剪綵(せんさい)が、それぞれ展示されていました。
 
まず、撮影は展示室4以外は撮影禁止です。
エントランスでは、大きな「剪綵」(せんさい:色糸や絹布などで作った造花などの細工物)が出迎えてくれました。
↓↓↓
 
展示室1には能面が13点(すべて重文)あり、裏側を見ることができるので貴重です。
中でも8点がココロに刺さりました。
・翁(伝春日作)

 

・大飛出(おおとびで:伝赤鶴作)

 

・シカミ(伝赤鶴作)

 

・景清(出満照作)(平景清が晩年、盲目となった姿を描いているそうです)

 

・瘦男(伝日氷作)

 

・中将(鼻まがり)(伝福来作)(在原業平を描いた作品です。鼻が曲がっています)

 

・老女(伝日氷作)(小野小町の晩年のさまを描いているそうです)

 

展示室2には1面のみ展示(おそらく所蔵中代表作なのでしょう)
・孫次郎(ヲモカゲ)(伝孫次郎作)

 

展示室3には能にまつわる茶道具が4点。
 
展示室4には当館自慢の国宝と能装束が展示されていました(撮影可)
・雪松図屏風(国宝:ゆきまつずびょうぶ)(円山応挙筆)

 

 

 

↓↓は展示室4の様子(中央奥が国宝)

 

展示室5には能面(18点、すべて重文:裏面は見えない展示)のほか、楽器が3点。なかでも「般若」が目を引きました。
・般若(伝龍右衛門作)

 

展示室6には7点の楽器がありました。
 
最後の展示室7には、このたび能面作家の橋岡一路氏より当館に110点の作品(能面)が寄贈されたそうで、その中から25点が展示されていました。殆どが橋本氏の力作です。
 
いやぁ、間近で能面と対峙していると、不思議とココロが洗われます。
また、館内も土曜というのに、さほど混雑しておらず、じっくりと鑑賞することができました。
 
ミュージアムショップに図録が見当たらないので、係の方に尋ねたところ、今回、図録は作っていないが2008年に製作した『三井記念美術館所蔵 能面』に展示品がすべて載っているとのこと。カフェは無いのですが、ショップの一隅に飲料の自販機があり、それを飲む席があります。飲みながら『能面』の見本をパラパラと。うーむ。どうしようかな。購入すれば、家でいつでも観られるな、でも値段がな・・・、などと拙いことを考えながらしばし考えた末に、「雪松図屏風チケットホルダー」と共に購入したのでした。
購入して正解でした。自宅でもパラパラと能面と睨めっこしております。
 
ところで、
実は、この2日前、友人と国立西洋美術館の「キュビスム展」を観たばかりでした。ブログも時系列からいけば、そちらを先にアップするのが筋ですが、今回は能面に操られ、日にちが前後しますが、こちらを先にアップすることとしました。キュビスム展のブログはあとでアップいたします。
 
なお、当ブログの画像ですが、エントランスの「剪綵」と展示室4以外は、すべて図録を撮影したものです。
 

今回も

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
 
今後ともよろしくお願いします。