blog no.409

 

 

タイトル : パッセンジャー

 

観た日 : 220119 水

媒体 : レンタルDVD(ぽすれん)


その他の情報 : 米, 2016, カラー, 監督 : モルテン・ティルドゥム, 脚本 : ジョン・スペイツ, 出演 : クリス・プラット, ジェニファー・ローレンス, ローレンス・フィッシュバーン 他, 上映時分116分

 

評価 : ★★★☆


「バケモノ」が出てこないSF映画。



5000人の乗客と258人の乗員を乗せ、宇宙の新たな居住地を目指して航行中の豪華宇宙船を舞台に、冬眠ポッドのトラブルで全行程120年のうち、90年も早く目覚めてしまった2人の男女の運命を描く壮大なスケールのSFラブストーリー。

近未来。豪華宇宙船アヴァロン号は5258人の乗員・乗客を乗せて地球を旅立ち、遥か遠く離れた移住地に向かって航行していた。乗客は目的地に到着するまでの120年間を冬眠ポッドの中で安全に眠り続けるはずだった。ところが、航行中のアクシデントが原因で一つのポッドが不具合を起こし、エンジニアのジム(プラット)だけが目覚めてしまう。ほどなく自分以外に誰も起きていないことに気づくジム。それもそのはず、地球を旅立ってまだ30年しか経っていなかった。つまり、ほかの乗客が目覚めるのは90年も先で、それはこの宇宙船の中でたった一人きりで残りの一生を過ごさなければならないことを意味していた。それから1年が過ぎ、孤独に押し潰されそうになっていたジムは、孤独と誘惑に耐え切れず、美しい女性作家オーロラ(ローレンス)が眠っているポッドを開けてしまう。もちろん、彼女を道連れにするため故意に開けたことは内緒で・・・。誰もいない大宇宙で男女が2人きりになれば帰結はみえている。しかし、ひょんなことから、ジムがオーロラのポッドをわざと開けたことがバレてしまう・・・。
 
パクリと言えばそれまでだが、宇宙船の中は「2001年宇宙の旅」によく似ているし、バーカウンターは「シャイニング」を想起させる。最後は「第5惑星」も想起させる。といった具合に、つぎはぎの感は否めないが、「バケモノ」が出てこない「平和なSF」という構成には魅かれるものがある。上映の99%のうち、登場人物は僅か3人(甲板長ガス:R・フィッシュバーン、は病で直ぐに身罷ってしまう)という「エコ」作品でもある。その分をVFXに費やしているともいえるが・・・。
 
大宇宙に2人きりになった男女・最後はどうなるのか?気になる。そして、ラストでは、観るものに大いなる感動を与えてくれる。興行的には成功とはいかなかったが、佳い映画である。「恋愛SF」、是非一度ご覧になることをお薦めする。
 
余談だが、
本作のタイトルは「パッセンジャー」だが、去年観た映画に「パッセンジャーズ」という似通ったタイトルの飛行機事故をテーマにしたものがあった。くれぐれもお間違えの無いように・・・。

さて、今回の鑑賞で、2022年の私の映画鑑賞は、8本目となりました。

最後まで読んでくださって、誠にありがとうございました。

 

今後ともよろしくお願いします。