blog no.394
読了の日にち : 211109 火
書名 : 恐い間取り : 事故物件怪談 2
著者 : 松原タニシ 著
出版事項 : 東京, 二見書房, 2020.7.
対照事項 : 317p. 19cm.
ISBN:9784576200972
評価 : ★☆☆☆
このところ、ずぅっっと「本・活字」が読めない。SNSなどの短文は読めるが、長文は無理だ。深刻な問題なのである。
そこで本書を手に取った。[1] が読みやすいライトドキュメンタリーだったから、続けてこの「2」(巻)にトライしたわけである。
こんなゲテモノ的な本(SNSで見つけた[1巻]の続編)なら、何とかなるのではないかと思い、公共図書館で借りた。[1]は大層な順番待ちだったが、本書は順番を待たずに借りることが出来た。相変わらず確かに読めたが、これがきっかけとなって、再び「活字の森」に入れるか?と自問すると、そうではない。著者には失礼だが「ゲテモノの続きは、所詮ゲテモノの続き」だった。
それでも、私はブログに生活記録をつけている以上、読んだ証を残さなければならない(と思っている)。借りた本なので、手元に残らないから尚更である。
そこで、この第2巻もやはり、軽く内容を紹介することにした。
自称「事故物件住みます芸人」の、松原タニシが著者。
内容(目次)は、下の通り。
[1]と同じく、1~3章からなるが、前回全255ページから317ページにパワーアップしている。そのうち、タニシ氏が自ら「事故物件」(借家)に住み、体験したのは[1]と同じく第1章「僕と事故物件」の5軒(通算6軒目から10軒目)のみで、その後は写真の通り、逸話を紹介しているに過ぎない。「看板に偽りあり」ではないか?確かに今回も自らが体験した5軒分には迫力があり、恐さも倍増しているが、その他はすべて「噂話」・「伝聞」であり「恐さの押し付け羅列」と言われても仕方が無いケースばかりがずらりと並んでいる。いわゆる「話を盛っている」と感じてしまうのは、[1]と何ら変わらない。ただ、第1章に[1]で住んだ5軒の「後日譚」が掲載されたことには見るべきものがあり、この「その後」の部分をもう少しボリュームを持たせたならば、本書はもう少し「マシ」な著作になったと残念である。
第2章「誰かの事故物件」と第3章「事故物件の旅」は、やはり[1]の場合と同じく「つけたし」であり、読み応えが無い。それは自らが住んだ物件ではないからであり、2章も3章も大同小異だからである。[1]と同じく、自らが住んだわけでは無い物件では文章自体が「失速」している。図書館の予約に「待ち」が無かったのも溜飲である。
まあ、見るべき点も多少はある。モノクロだが、写真が大幅に増えていてビジュアル的な「助け」にはなっていることである。
私の狙い通り、活字に集中できない症状の今の私には丁度よいウォーミングアップになった。
今回も最後まで読んでくださって、誠にありがとうございました。お礼申し上げます。誤謬・ご意見などありましたら、なんなりとお申し付け下さい。