blog no.365

 

 

タイトル : エリジウム

 

観た日 : 210607 月

 

媒体 : レンタルDVD(ぽすれん) ※注


その他の情報 : 米, 2013, カラー, 監督・製作・脚本: ニール・ブロムカンプ, 出演 : マット・デイモン, ジョディ・フォスター, シャールト・コプリー, アリシー・ブラガ 他, 上映時分109

 

評価 : ★☆☆☆

 

モチーフも構成も良いが、どこか画竜点睛を欠くSFサスペンスアクション。ちょっと「わけわかんない」。

 

 

エイリアンとの死闘を描いたSF映画「第9地区」(2009)の監督が再びSFに挑んだ作品。

 

時は2154年、舞台は地球と宇宙船(コロニー)。人類は自らの首を絞めるがごとく、環境破壊・汚染・人口爆発を起こして、地球は瀕死の状態。超富裕層は「エリジウム」と呼ばれる(「2001年宇宙の旅」で出てくる宇宙船そっくりである)宇宙空間のコロニーを作って、サッサと避難。そこは楽園で、万能な体に戻す医療器具まで備えていた。当然、地上は無法地帯と非衛生の環境のまま放置され、強権的なロボット警官が市民を「モノ」として取り締まっている状態。

そんなエリジウムを頭上に臨みながら地上で暮らす男マックス(デイモン)は、ロボットの組み立て工場で過酷な労働に従事していた。ある時彼は、工場で事故に遭い、余命5日となる放射線を致死量浴びてしまう。生き延びるためにはエリジウムで治療する以外に道はない。そこでマックスはレジスタンス組織と接触し、決死の覚悟でエリジウムへの潜入を図る。ところが、そんな彼の前に、一切の密入国を冷酷非情に取り締まる女防衛長官デラコート(フォスター)とその闇の手下が立ちはだかる。

 

このあたりから「わけがわからないこと」が次々と起きる。腕に個人のDNAとリンクした焼き印を押されたり、それが超性能コンピュータと繋がっていたり、死んだ人間(闇の手下の首領)が一度死んだのに生き返ったり、まるでエイリアン2の時のS・ウィーバーが装備したようになったようなマシンをマックスと首領が装着して対決したり、、、、。ハチャメチャだ。

 

この作品にはもう一本の「ストーリー=柱」がある。そう、それは幼馴染の女性フレイ(ブラガ)とその瀕死の娘と、マックスの「愛」である。だが最後までその関係は「よく分からない」ままなのである。描ききれていない。

 

そして「何となく理解したかな」くらいのところで、映画はあっという間に終わってしまう。ネタバレになるのでエンディングは書かないが、以下のことだけは言える。

 

「ハッピーエンドではない」。どこか「アルマゲドン」にも似たものがある。

 

全体的にもう少し丁寧に描いて欲しかった。これは「第9地区」でも感じたことである。

 

因みに「エリジウム」とは、「古代ギリシャのエリュシオン伝説が古代ローマに受け継がれたもの。冥界にあるとされた幸福の野。一種の極楽」のことだそうで、富裕層が宇宙に逃げた際の宇宙船の名称と重なっている。つまり「極楽」か・・・。

 

 

 

さて、今回の、

この鑑賞で、2021年の私の映画鑑賞は、9本目となりました。

 

※注 : ぽすれんのこと

前回7枚一気に借りた時、「痩せゆく男」の後半部分に「絵飛び」が数箇所あったので、その旨を書いたメモを挟んで返送しました(そういうケースはそうしてくれ、と書いてあるのです)。すると先日、ぽすれんからメールが届き、今回の不具合を詫びて1枚分のレンタル料・送料を無料にしてくれました。「痩せゆく男」は確かに(トレイから出し入れするのを何度もしたので)苦労はしたけれど最後まで観られたのだから、と、気にもしていなかったので、思わぬ嬉しいオマケを頂戴し早速1枚レンタル申込みをしたのでした。それがこの「エリジウム」です。なんだか得した気分で、ルンルンです。

 

最後まで読んでくださって、誠にありがとうございました。


今後ともよろしくお願いします。