blog no.328  20200821 金

 

 

タイトル : 男はつらいよ : 寅次郎と殿様

 

 

観た日 : 200818 火

 

放映日 : 200808(BS7)


その他の情報 : 1977, カラー, 監督・原作・脚本: 山田洋次, 出演: 渥美清, 嵐寛寿郎, 真野響子, 三木のり平, 倍賞千恵子, 前田吟, 笠智衆 他, 上映時分99

 

評価 : ★★☆☆

 

アラカン爆発!

 

 

 

 

 

「寅さん」は全部観ていると思っていた・・・。ところが、最近調べ直したところ「観落とし」が、かなりあることが判明して、人知れず私は落ち込んでいる。この「寅さん第19作」もそのひとつだ。そこで「寅さん鑑賞表」を作り、改めてゆっくり全作鑑賞を目指すことにした。

 

 

シリーズ第19作の今回のマドンナは真野響子だが、晩年に人気が再燃した嵐寛寿郎を持ってきたのには驚いた。

 

本作は、大映画時代のノスタルジックなキャスティングとなっていて、アラカンこと嵐寛寿郎が伊予は大洲の殿様役で、三木のり平がその執事役に充てられている。マドンナの真野響子は、アラカンの末の息子の未亡人である。伊予で出会った、寅と殿様。殿様にすっかり気に入られた寅は、息子の未亡人(行方不明だが東京で暮らしているらしい)を探してほしいと頼まれる。やがてこの殿様、老体に鞭打って柴又まで寅を訪ねてきてしまう。その後の手紙で、殿様から、寅さんと未亡人と3人で暮そうなどと誘われ、寅は困り果てるは舞い上がるはの大騒動。

 

やはり大御所、アラカンと三木が非常に良い味を出している。

 

ところで、

オープニングでかかる主題歌。渥美清が歌うことが定番だが、作品によって歌詞がたまに変わる。今回の歌詞の2番がいつもと違うので違和感があった。

あても無いのに あるよな素振り

「それじゃあ行くぜ」と風の中

止めに来るかと あと振り返りゃ

誰も来ないで 汽車が来る

男の人生 一人旅

泣くな嘆くな 泣くな嘆くな

影法師 影法師

「男はつらいよ」のオープニングでかかる歌詞の遷移の研究をされている方がいらっしゃったら、私の疑問にお応え頂ければ幸甚です。

 

一つ矛盾点を。

オープニングで夢を見るのは定番だが、本作では、四国の予讃線の下灘(しもなだ)駅(ホームと海が間近なことで有名)のベンチで夢見るところを駅員(現在は無人駅)に起こされるところから始まる。しかし、その後一度、とらやに戻って来てから、また愛媛に登場するのは矛盾ではないか?と、細かいことが気になって仕方が無いのである。

 

私事ながら、懐かしい点を一つ。

映画の最後半で、都営バスが映し出されるのだが、今の塗装から見て3代前の車輛が大写しになるのが、私のジェネレーションからいって非常に懐かしい。学生時代にさんざ乗った「学バス」の、その塗装と同じだからだ。↓コレ。

 

 

 

 

 

さて、今回の、
この鑑賞で、2020年の私の映画鑑賞は69本目(うち劇場1本)となりました。
 

 


最後まで読んでくださって、誠にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。