blog No.132 181113 火





タイトル : 三文役者


観た日 : 20181111 日 14:00~

観た場所 : 川崎市市民ミュージアム映像ホール

上映会名 : 新藤兼人特集 : 開館30周年記念(全10本)8/9


その他の情報 : 2000, カラー, 監督: 新藤兼人, 出演: 竹中直人,  荻野目慶子, ,吉田日出子, 乙羽信子 他)126分


評価 : ★★★☆



近代映画協会設立時の新藤兼人の同志である、殿山泰司の伝記である。彼は言わずと知れた超個性派俳優で、その破天荒で型破りな人生から、自らを「三文役者」と呼んだ。(タイトルはここから来ている)

声がかかった役は選り好みせず、映画の出演は、一般人からポルノまで、ありとあらゆる役を演じ、その数は300を超え、テレビにも度々出演していたため、総出演数は膨大なものとなる。「三文役者」の面目躍如である。


内容としては、実写(芝居)の他、生前の乙羽信子のスポット、監督たちの証言、出演作の実際のシーンや、再現シーンを交えて描き出している。

芝居では、殿山を竹中直人が演じているが、これがハマり役。生前の殿山、特にその口調・声が生き写しである点に注目したい。


また本作は、殿山が、単なるアル中のバイプレーヤーであるだけでなく、随筆家の側面をも併せ持つことを教えてくれる。


本作は、近代映画協会創立50周年記念作品。


邦画ファン必見の一作である。


「一枚のハガキ」「三文役者」と、2本続けて佳い作品に触れることが出来た。至高である。





今回の、
この鑑賞で、2018年の私の映画鑑賞は55本目(うち劇場42本)となりました。




最後までお読みいただきありがとうございました。御礼申し上げます。