毎度、京急の話題で恐縮です。
たまたまですので、ご容赦を!
そしてまた、関東の話題で恐縮です。
関東にお住まいの方ならお馴染みの話題では
ありますが、品川・横浜間は、JRと京急が
競合しています。中でも、川崎・横浜間は
ほぼ真横を走る状態が約10キロも続きます
巷間、色々な噂も立ちます。
「京急の運転士はムキになって飛ばす」とか
ですね。
「イヤイヤJRの方が早い」とか、ですね。
モーターマンの「京急VVVF」では、
音楽で、その様子を再現してくれています。
↓
上記はとても楽しいパフォーマンスですが
確かに、同区間に乗ると、京急は怖いほど
飛ばします。
実際のところ、どうなのでしょう?
答えを先に書くとですね……。
『噂は本当だった』
です。
京急で最速の「快速特急」と、JR東海道本線を
比較した場合、
京急は、川崎・横浜間を最高時速120キロで走り、所要時間は6分30秒です。
JRは、同区間を最高時速110キロで走り、所要時間は7・8分です。
京急は、平成7(1995)年4月、「より速く、快適に」を目途として、快速特急の最高時速をそれまでの105キロから、120キロに上げました。
因みに、レールの軌間(レール幅)ですが、京急は1,435mm(標準軌、新幹線と同じ)で、JRは1,067mm(狭軌、日本の鉄道のスタンダード)です。
線路幅が広ければ、車体の揺れ幅も小さくなり、スピードも上げやすくなる(関西の私鉄は1,435mmも多いです)となるわけです。
では、なぜ京急は1,435mmを採用したのでしょう?「標準軌」と呼ばれるだけあって、国際基準です。そして、なんと言っても輸送力や安定性に優れているという点に着目した、先見の明と言えるでしょう。
余談ですが、京急は、全国でも例を見ない4線相互乗り入れを実施しています。京成電鉄・北総鉄道・都営地下鉄・京浜急行電鉄です。相互乗り入れをしようとした時、既にあった京成電鉄は、決断一閃!突貫工事で、今の1,435mmにしたのです。レールの幅を変えるのは並大抵のことではありません。昼夜を分かたず工事したと言います。苦労が忍ばれます。
さらに余談ですが、レール幅は、イギリスの鉄道創業時1825年に採用された1,435mmが、「世界の標準」ということで「標準軌」と呼ばれます。現在では、それより広い「広軌」というのもありますが、日本では、国土の面積も鑑みて「狭軌」(1,067mm)が採用され、国鉄→JR=多くの私鉄、となっています。(新幹線は標準軌)
レール幅で、変わり種は都営地下鉄大江戸線で、本来ならスピードも何も要求されない、都会の地下鉄環状線ですが、軌間は1,435mmなんです。何故でしょう?もちろん、後進の地下鉄ですので道路の真下に敷く余裕はなく、大深度地下鉄(※)が必須でした。従ってトンネルの大きさを小さくするために、車体を低くし、そのために床面を低くし、そのために車輪を小さくし、モーター(リニアモーター : 案内浮上式ではない)も小さくする必要がありました。そのため、レール幅を広げて対処したわけです。
注 : ※ 大深度地下利用
余談の方が長くなってしまいました。申し訳ありません。
今回も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。