こちらは、重度の卵管両閉塞、複数の巨大子宮筋腫。
お医者様に「自然妊娠は無理です」と言われた私が、第一子を妊娠するまでのリアルストーリーです。
以前、アメブロに記載していたものを一部修正して転記します。
今、必要な方に届きますように・・・。
私のリアルストーリー① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ ⑬ ⑭ ⑮ ⑯ ⑰ ⑱ ⑲ ⑳ ㉑ ㉒
~この世の奇跡~
「赤ちゃんが、動いた」
その状況を飲み込めなかった私は、モニターに映ったユラユラ揺れる赤ちゃんの影を見て
「長い間、お腹にただよってたんだなぁ…。早く手術で出してあげないと」
と考えていました。
その反応を察したのか、先生は隔てているカーテンを一気に開くと
「わかりますか?赤ちゃんここにいます!さっき、動きましたよ!」
と、かなり興奮した様子で言いました。
すかさず後ろにいた看護師さんも
「動きましたよ!私も確かにみました!」
と…
「え?え!え?」
人生でこんなにも頭が混乱したのは初めてでした。
「それは…その…
赤ちゃんが生きているという意味…ですか?」
と、恐る恐る尋ねると
「そうです!そうです!生きてます!
元の場所じゃない、子宮の奥の奥で生きていました!」
「あんなに大量に出血して…中身も出たのに生きられるんですか…?」
「今の時点でこれだけ成長していると言う事は大丈夫です」
まさか!まさか!まさか!!
赤ちゃんが生きていた????
私はあまりの驚きに、涙すらでませんでした。
血液検査の結果、妊娠してなければ0になるはずのhCGの値が3万を越えており、これはもしかしたらと、通常は見ない部分まで範囲を拡げて探したら赤ちゃんが見つかったと言うのです。
「この大きさなら腹部のエコーで見れますから、とにかく診察室を移動しましょう!」
その声に促され、私は何が何やらわからないままに向かいの診察室へ移動しました。
私にとって、初めての腹部エコー。
そこには…
元気よく手足をバタつかせている我が子が!
「とっても元気です。12週の標準サイズに成長していますよ。
ほら、赤ちゃんの心音も」
・・・ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン
その健気にも力強い音を聞いた時、私の目からようやく涙が溢れました。
「私も長い間医者をやってきましたがこんな経験は初めてです。
生命の神秘ですね。私も泣きそうです…
年齢的なものや卵管閉塞、これだけ筋腫があれば、まず妊娠自体が難しいです。
そこに宿っただけでも奇跡だと思いますが、手術を回避し、出血にも耐え、子宮収縮剤にも負けず、本当に生命力の強い、運の強い子だと思います。
絶対にこの子には、元気で無事に産まれてきて欲しいです」
胎芽すら確認できなかった私の赤ちゃん
最後にエコーで見たのは小さく萎んでしまった胎嚢
それが突然こんなに大きくなって戻ってきてくれた
こんな奇跡が起こるなんて・・・
ようやく自体を理解し始めた私には、涙を止める事などできませんでした。
つづく
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