必ず周期通りにある生理が遅れている。


前月の生理開始日が何日だったかが不確かだったため、しばらく様子見していたが多分妊娠したんだろうと思っていた。


娘が1歳になり卒乳をしてから、お酒を解禁していたため妊娠検査薬で確認をした。


妊娠反応あり、やはり陽性。




これで妊娠は2度目になるので冷静に今後の見通しを立てていった。


年子育児の実際。

赴任の予定があるため、引っ越し時期などの調整。

分娩予約を行う病院の選択。


頭の中でいろいろシミュレーションをしていた。





娘を妊娠した時になかなか

「母子手帳をもらいにいってきてね。」

というGOサインが出ず、しばらく自費での受診が続いた。

今回はとりあえず一発心拍確認を狙って、妊娠8週以降に初回の受診予約を入れた。


妊娠検査薬を使用してから受診予定日までの日数が結構空いたため、あれこれ想像しては出産に対してわくわくする気持ちが大きくなっていった。


反面でリスクも考えていた。



受診予定日の前日(妊娠8週目)

出掛ける準備中に不正出血している事に気づいた。

腹痛もなにもない。


しかし、私は

「あぁ、ダメなんだ。」と覚悟をした。



明日受診予定だから明日まで様子見するか。


しかし、受診を一度もしていないためすぐに最悪の事態を想像した。


無邪気にキャッキャッと遊んでいる娘を見て、やはりその日の予定を中止して受診する事にした。

私に何かあったら娘のそばにいられなくなる事が怖かった。



病院へ連絡を入れ、事情を伝えると恐らく緊急の枠として受診するようにと返答があった。


出血は少量ながら続いているし、良い結果はないだろうと腹をくくった。




はじめてのDr.だったが、

「出血は大した事ではないよー。」

と、いう明るい印象で話される方だった。

胎嚢も子宮の中にあるので問題なし。




しかし、

「赤ちゃんは見えません。」


2回目なので言われる前にモニターを見ていて分かっていた。


それでもDr.は確定ではなく、

「週数がズレている可能性があるから現時点ではわからないねー。また1.2週間後に確認しましょう。」と。


現状5週相当。

「ズレる事はまずありませんので!」

と強めに返答をしてしまった。


Dr.も私の様子から諦めている事が伝わったのだと思う。


「流産の可能性も高いかもしれませんね。」

というような言い方に変わった。


「いずれにしても今できることがないため様子を見ましょう。1、2週間後にまたきてください。」




私は高齢出産だ。

流産の確率の数字も何度も見ていた。

だが娘の妊娠〜出産が順調であった事から、どこかで無事に産まれてくる事を前提として考えていた。

私にとっては予期せぬ事態だった。


娘の妊娠時よりさらに2年近く年齢を重ねた事をつい忘れていた。