問題作成や記述式九つの型の、総合的・俯瞰的なQ&A(前編) | 記述式九つの型 (第1の型から第9の型まであります。それぞれの型のルールについては、プロフィールをごらんください。)

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40字程度の記述式問題(会話特定・キーワード組合せ・空欄補足・クロスワード穴埋め・語群作文・条文訂正・正誤判別・説明作成・設問逆行)や、
文章理解(国語)の問題を、作成・投稿しています。
なお、投稿の年月日および根拠教材の年代には、ご注意ください。

問題作成や記述式九つの型の、総合的・俯瞰的なQ&A(前編)

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Q1:「記述式九つの型」について、具体的な質問等をいただいたことは?
とくにありませんが、一応、ありそうなQ&Aを挙げておきます。
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Q2:九つの型のうち、エースやリーダーは?
「第1の型」とか「第9の型」というのは、単に50音順によるものです。
各型は、どの型も一長一短で、完璧や万能な型は一つもありません。
9種類そろってこそ各型の短所や欠点がカバーされて真価が発揮されます。
行政庁は、平成21テキストによると、
「ピラミッド型の階層構造」や「上命下服の構造」ですが、
「九つの型」の間には、明快なランクや番付(優劣や順位)は、ありません。
「どの型がエースやリーダーか」よりも、適材適所の使い分けが大切です。
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Q3:数が多い空欄補足や正誤判別が、事実上、エースやリーダーなのでは?
多作できることが長所で、問題の作品数(出題数)が多いのは、
今のところ、第3の型「空欄補足」と、第7の型「正誤判別」です。
しかし、多いだけで、「他の型より強い」とは言い切れないでしょう。
九つの型には、それぞれ、長所(利点)も短所(欠点)もあります。
第1の型「会話特定」と、第2の型「キーワード組合せ」は、
問題数(出題数)自体は少ないですが、
1問に盛り込める知識の量や範囲は、空欄補足や正誤判別よりも上です。
やはり、いずれの型も、ナンバーワンではなくオンリーワンであり、
ひいては、9種類すべてそろってこそ、ワンチームだと思います。
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Q4:第10の型(10番目の型)は、ないの?
「短歌作成」は独立には至りませんでしたし、さすがに、もうないでしょう。
もし変則的な出題を思いついても、第8の型「説明作成」とみなす方針です。
第0の型「複合その他」も、説明作成のおかげで、事実上不要になりました。
第4の型「クロスワード穴埋め」が復活できたのは、強みがあればこそです。
一方、複合その他や短歌作成は、強みが乏しい以上、ボツもやむを得ません。
これらは、日の目を見ないまま闇に葬り去られる運命だったのでしょう。
強みのない弱者がたどる道なんて、しょせんそんなものですから。
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Q5:どの型で作るか、どうやって決めてる?
かなり前なので記憶があやふやですが、
将棋の入門の本で、大山康晴十五世名人の、
「いろいろな手を読むうちは、まだ弱い」
「本当に強い人は、あれこれ読むまでもなく、最善手がピンとくるものだ」
・・・というふうな言い方が紹介されていたような気がします。
つまり、天才なら、題材となる知識を見ただけで、
9種類のうちの、どの型が最適か、ピンとくるはずです。
しかし私は、いちいち「この知識には、どの型がベストかな?」と考えます。
このことも、私が天才ではないという証明の一つでしょう。
なお、作成した記述式問題の解答例が1つだけだと、
「言い方を変えて、もう1つ作れないかなあ?」というふうに思って、
作り直す(解答例を増やすために、他の「型」に変える)こともあります。
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Q6:なぜ、解答例の言い方を変えてバリエーションを増やしたいの?
問題のクオリティーやレベルは、
解答例のバリエーションの多さに比例して、高くなると思うからです。
そう思ったヒントは、森内俊之八段(当時)監修の、ある本でした。
その本では、複数の解答(詰み等の手順)が紹介されていました。
なお、解答例のバリエーションでは、第9の型「設問逆行」が最強ですね。
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Q7:解答例が複数ある場合に、たいてい文字数がそろってる理由は?
しいて言えばスッキリで見やすいからですが、とくに深い理由はありません。
なお、そろえるのに苦労するというケースは、それほど多くありません。
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Q8:設問と解答例、どっちを先に作る?
音楽(曲)の場合、「作詞してから曲をつける」という手法と、
「作曲してから詞を書く」という手法があるようですが、
私の記述式問題は、「設問と解答例のどっちを先に作るか」は、
明快には決まっていないため、これまでとくに意識したことがありません。
後から解答例を考えることもありますし、先に解答例を考えてから、
それに合致するように設問を考えることもありますし、あるいは、
同時進行(両方をマイナーチェンジしながら作っていく)のときもあります。
ただ、第5の型「語群作文」は、性質上、解答を先に考えることが多いです。
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Q9:ヒントの「さじ加減」については?
原則として、「●」の数が、だいたい12~15個になるようにしています。
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Q10:一つの記事に数問ある場合、順序も考慮してる?
たとえば、難問の前には、
そのヒントになりそうな易しい問題を置いたりすることもあります。
ただ、逆にヒントになりすぎてネタバレになってしまうこともあるので、
そのへんのさじ加減は難しいです。
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Q11:1問作るのにかかる時間は?
作成の時間をきっちり測定したことはないですし、
教材や資料の豊富さ・解答例の数・問題文の長さなど、
さまざまなファクターに左右されるため、一概には言えません。
大まかな感覚だと、早いとき(作りやすい問題)は10分程度ですが、
遅いとき(厄介な問題)は1時間以上かかってしまうケースもあります。
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Q12:前に作った記述式問題を見て、難しいと思うことがある?
あります。 他の誰でもない自分が作った問題なのに、
「これ難しいな」と思うことが、けっこうあります。
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Q13:40字記述式問題の醍醐味や難しさは?
作れば作るほど奥が深い・・・と言えば大げさですが、
やはり、単純な「◯×問題」や「穴埋め問題」とは別物です。
1問で問える範囲の広さや、解答例のバリエーションなどが、
レベルを高くしているとともに、内容を濃くしていると思います。
「大学入試への記述式導入の可否」の議論において、
「採点の負担が大きい」「採点者によってバラつきが生じるおそれがある」
「自己採点が困難になる」などのリスクが指摘されていましたが、
まあ、そのとおりだと思います。
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Q14:過去問などを焼き直して作ることもある?
もちろんあります。
「猿マネは文字どおりサルがやることだ」などとツッコまれれば、
ぐうの音も出ませんが、最も難しいのは、「0からの1」です。
一方、月並みな言い方ですが、1から2や3は生まれやすいです。
迅速に多作するためには、猿マネもやむを得ないと思います。
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Q15:九つの型の、確立した効果や、確立にかかった年数は?
当然ですが、記述式問題を格段に作りやすくなりました。
なにしろ、知識をいずれかの型に当てはめるだけですから。
9種類あれば一つくらいは合致するでしょう(全滅ならしかたないですが)。
なお、確立に約10年もかかってしまったことが残念です。
私は天才ではない以上、しかたないですが。
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Q16:各型の作成の感覚をつかむために行った工夫は?
感覚をつかむためには、とにかく、どんどん作ってみるしかなかったです。
しかし、テキストや条文を見ながら作るのでは、どうしても遅くなります。
すでに自分の頭にある知識で作らなければ、迅速に多作するのはムリです。
そこで、魚および虫ならびにゲーム(マリオ)の内容で作って練習しました。
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Q17:学習と無関係な内容の問題を作るのは、邪道やムダなのでは?
当然、そんなことは最初から百も承知です。
正攻法(才能のゴリ押し)だけで合格可能な天才肌のエリートの感覚では、
学習と無関係な(魚やマリオなどの)問題を作ったことは、
「サルがやること」や「くだらん選択」くらいにしか思えないでしょう。
運や才能に恵まれている方なら、あきれるか笑うかのいずれかだと思います。
しかし、私は、ふざけて作ったわけではなく、あくまでも学習の一環です。
もちろん、くだらん選択をしたバカ者だという自覚はありますし、
自分の愚かさに閉口しますが、だからこそ、そうせざるを得なかったのです。
「遠回りだとわかっていても、その道を行くべきであることもある」とか、
悟ったような言い方でごまかすつもりはありません。
愚か者だからこそ、正攻法の学習だけでは到底合格できないからこそ、
くだらん選択(邪道や遠回り)に頼らざるを得ない体たらくなのです。
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Q18:法律の学習で、記述式問題を作る場合、おすすめの型は?
第3の型「空欄補足」や第6の型「条文訂正」がおすすめです。
これらは、イーガブや六法の条文をそのまま題材に使えますし、
「一部の言葉を空欄やウソに変える」という作業だけで作れます。
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Q19:宅建や行政書士や乙4以外の分野でも通用し(作れ)そう?
社会(地理や歴史)や理科(化学や生物)には通用します。
国語や数学にも、おおむね通用します。
ただ、外国語(英語等)は、性質上、一部の型を除き、相性が悪そうです。
なお、第6の型「条文訂正」は、性質上、条文以外では作りにくいですが、
短歌などには、ある程度は通用すると思います。
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Q20:「型」についてのエピソードや思い出は?
化学の、炭化水素等の命名法の授業で、担当の先生が、口を酸っぱくして、
「化合物の名称を丸暗記しようとするヤツが毎年いるが、それは到底ムリだ。
なぜなら、構造が1カ所でも変われば、名称も違ってしまうからな。
一方、法則を使えれば、それが通用する限り、どんな化合物にも対応できる。
丸暗記より、法則を覚えるほうが、よっぽど楽だぞ!」
・・・というふうに、おっしゃっていたのが、印象に残っています。
そういえば、宮城野親方(第69代横綱の白鵬関)も、
解説で、「型」の大切さを述べられていたような気がします。
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Q21:

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Q22:

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Q23:
Q24:
 

 



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