ずっとAさんをさげすんできた
あたかも自分を正当化するかの如く
次第に会社への不満まであらわにした


16時30分作業が終了した

ペースを乱す人はいない
身勝手な感情は存在しない
安堵しかない
順調に不安なく終えた

洗濯場に戻ることしか頭の中になかった
1ミリも余計なことを考える隙はない
ルールや注意事項も頭の中から見失っていく

責任者のNNちゃんが
あーーー! と声を上げる
気づいたがなんとも思わなかった
通行禁止の通路を気に留めることなく躊躇なく渡ってしまう

渡り切ってようやく重大なことに気づいた
重大事故につながる案件だ


NNちゃんが自身の責任だと泣いた
何も悪くない
責任者になったばかりなのに気配りや目配りも
できていて責任感を覚えていたのに。
傷をつけてしまった




Aさんと同じ過ちをした
同類だ
自分に起こることは考えもしなかった


批判ばかりしていた
疲弊していく

多少のルール違反なんてたいしたことない
ルールを軽視したくらいではペナルティはない
よからぬ甘い考えに流されていく

 


17時00分
副長に報告と謝罪を入れた
NNちゃんばかりがお叱りを受けた
責任者として何が足りなかったか
これからどうしたらいいのか

涙が痛かった


17時25分
ご迷惑をおかけしました
大変申し訳ございません


他の言葉は何も出てこない
出るはずもない