善三郎用マウントアダプター!? | (有)篠工房

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ここではカメラやオーディオについて危険な活動を紹介していきます。
あまり真剣に見てると戻ってこれなくなるかもしれません。適当に流して見て下さい。
なお、工房主はこのサイトを見て危険な状態に陥っても責任は取りかねます。

「ブロニカ」「アダプター」の検索で私のブログにたどり着く方は2日に1人位いております。
しかしそのワードで先にたどり着くのがボディがブロニカでレンズがFマウントという超特殊なアダプターの記事なんです。
恐らく迷える羊がずっこけてすぐに戻るボタンを押すのでしょう。
しかしその記事の最後のリンクを辿ると目的の記事があったりします。
ま、リンクを見ぬまま戻るボタンを押すのか本ちゃんの方はあまりヒットしていないようですね。
しかし今回はずっこけな


こっちの方で問い合わせが来るとは夢にでも思っておりませんでした。
ただ、この組み合わせ側での問い合わせは結構嬉しかったりします。
そんな方の為に少しでも役に立てるようにと日々、変な記事をアップしているのです。
私に出来る事は最大限サポートします!
ただ、完成にはかなり失敗も繰り返しており大切な機材をゴミにする事もしばしば。
そんなモンで「部品用意するから作って!」とかはお答え出来ないのです。
その部分に関しましてはご了承下さいませ。


ブロニカボディにニッコールレンズ!
一見普通ですがまったくもって普通でないこの組み合わせ!
このレンズは


Fマウントなんですわ。
いわずと知れたベローズ専用のレンズで絞りしかありません。
でも、ブロニカはヘリコイドが分離式なんでフランジバックさえ合わせればヘリコイドを持たないレンズが使用可能です。
残念な事に当時の加工の写真が見つからなかったんで概要を載せたいと思います。
まず


専用ヘリコイドのレンズマウント面を取り外します。
6カ所のネジを外すとゴボッと外れたはず。
削りの作業を行いフランジバックを合わせるのですがコレがかなり大変でした。
機械的な限界のぎりぎりであったのです。
比べると


改造品はヘリコイドのネジ部分が見えますね。
で、どれくらい削ったかというと


改造品が左、非改造品が右です。
指標の隠れ具合で分かるように改造品の最短位置と非改造品の無限位置がほぼ同等になるのです。


指標は無限まで到達しておりませんがコレが無限位置になります。
文字が隠れておりますね。
寸法でいうと


すこやとノギスで測ります
まず


測定値が30.3mmってとこですね。
そこからすこやの厚み


16.7mmを引くとヘリコイドの面から-13.6mmの位置にマウントが固定されている事になります。
コレは私の持つベロニコに合わせておりますので全てが同じとは限りませんね。
この数値にするまで涙ぐましい作業を続けましたよ。
で、調整が終わったらFマウントは


コレを利用しております。


接写リングのK1ですね。
ネジを外してしまえば簡単にマウントだけが分離します。
それを削ったヘリコイドに接着して完成させております。
内部での反射や細かい隙間からの光の漏れを防ぐ為に塗装とパテ埋めは必須です。
構造上ロックピンがありませんが絞り操作だけですのでそこまでの負荷がないのでロック無しでもそう外れる事はありません。
ちょっと分解が出来ないのでこんな程度にしか紹介出来ませんが実現に向けてチャレンジしてみて下さい。