記事「民法(債権法)改正対応の4A講義」で告知していた、『4A民法改正対応講義』の一部、「4A論文解法パターン講義 民法 改正対応講義」(2回)の収録が終わりました。
これで、『4A民法改正対応講義』の収録は全部終わり!
あ、講義内でも言ったけど、受講順序は、
「4A条解講義 民法 改正対応講義」(4回)
↓
「4A論文解法パターン講義 民法 改正対応講義」(2回)
を強くオススメします。
まず改正された条文を把握していないと、論文式問題を解くときにどこがどう変わるのかを吸収しにくいと思い、この受講順序を前提に講義をしました。
「OUTPUT→INPUTの順じゃないのかよ…」と思った方もいるかもしれませんが、過去に4A論文解法パターン講義(民法:OUTPUT)(と4A条解講義(民法))をひととおり受講済みの方を『4A民法改正対応講義』の対象としているので、既に必要なOUTPUTは済んでいると考えました。
記事「4A条解講義(民法)改正対応講義の収録終了!」でも書いたけど、念のためくり返し書くと、民法(債権法)改正が試験範囲に入っていない2019年=H31年の予備試験・司法試験を受ける予定の受験生は、それが終わるまではできる限り、民法(債権法)改正の内容に触れない方がいいよ!…というのは変わりません。
いや~やっぱり大変だったわ…
・筒井健夫・村松秀樹編著『一問一答 民法(債権関係)改正』(商事法務)
を軸に、論文式問題で分からないことが出てきたら、書店で改正関係の本を片っ端から数十冊立ち読みして調べ、それでもやはり分からないことが結構あったり…踏み込んだ内容まではほとんど書かれていない印象。
その中で、他の本では解決できない疑問点に最も(2~3回)答えてくれた本が、平野裕之『債権各論Ⅰ 契約法』(日本評論社)。
“現時点では”、改正契約法についての辞書利用(細かいことまで書いてくれている=通読には向かない)目的の本としては、ベターだと思った。平野先生は、私の旧司受験生時代から、メチャクチャ細かいとこまで書いているという印象だったなあ。
でも早く、注釈民法等のコンメンタールで、債権法改正に本格的に対応したもの(現時点では表面的に対応したものしか見当たらず)が出てほしい…
あと、担保責任に関する条文はすごく整理されたね~少なくとも4A的にはかなり使いやすくなってることに感動した。
契約責任説の学者さんのやりたかったことが初めて分かったよ…でも、こういう内容を改正前の現行法の解釈で導くのは、さすがに無理があるとも思った。