をアップします。
書けた答案の分量が昨年の合計7ページちょいより微増し、2時間20分で合計7.5ページくらいになった!
今年は、
・刑法の複数犯部分が割とシンプルに処理できる事案だった
・刑訴法が4A論文解法パターン講義で扱っている問題の組合せでできている、かなり“典型”的な問題だった
からだろう。
手書力ピークだったと思われる旧司H17論文本試験時には、刑法2問2時間で合計6.5ページ、刑訴法2問2時間で合計6ページくらい書けていたけど、それを超えたかも…刑法で答案用紙が足りなくなったのは驚いた!答案を書く訓練は、この予備論文ガチ書きと司法論文ガチ書きの本番でしかできておらず、手書力が伸びているとは考えにくいので、4A(を具体化した解法パターン)で、答案構成時間とか答案を書きながら悩む時間を短縮できた成果かな~o(^▽^)o
いずれにせよ、制限時間内で得点効率を最大化することを目指し、得点効率が悪いと判断したことはガンガン無視し(ようとし)て書いた答案です。
特に未受験の方には、私のもがき苦しむ様を是非読み取っていただきたいと思います。
ちなみに後日、そのもがき苦しむプロセスを収録・編集した動画もアップする予定です(cf.記事「H30予備論文ガチ書き企画」)。
お楽しみに!ヾ(@^▽^@)ノ
まず問題文とその加工(答案構成=4A図を少し含む)から。
刑法ではいつもどおり、問題文を答案構成化し、答案構成時間を最小化。
刑訴法は上記のとおり、4A論文解法パターン講義で扱っている問題の組合せでできている、かなり“典型”的な問題だったので、答案構成をするまでもなかった。
答案は、“普通”に刑法→刑訴法の順に書いた。
右側の2ページ目(31~38行目)について。
“民法上、金銭の所有と占有が一致する”というときの“占有”は、たぶん事実上の占有のことかなあ…と思ったが、そうすると、
・金銭の事実上の占有者=所有者(@民法)はA銀行
・委託の趣旨に沿う金銭所有者はV
と、いずれにせよ「他人」AないしV所有の500万円となる。
A銀行の500万所有権侵害+Vとの委託信任関係侵害の合わせ技で横領罪の本質を充たす筋も考えたが、その筋で書く受験生は少ないだろうと想像し、民法上の“金銭の…占有”に、Aの事実上の占有だけでなく甲の法律上の「占有」も含め、典型的な処理にひきつけた。
正直、刑法で答案を書く中で時間をかけて悩んだのはここくらい。あとは、4A(を具体化した解法パターン)に基づいて、淡々とメカニカルに書くだけだったから、いつもよりたくさん書けたんだと思う。
・左側の3ページ目について。
定期預金の払戻しを申し入れた行為1の方が、乙に500万円を手渡した行為よりも立証しやすいかな~等と、答案に書かず1点にもならないことを考えて、行為1の時点で「横領」(既遂)を認めたが、早すぎたかな…どうだろう。
・右側の4ページ目について。
1問当たり70分の法律基本科目で答案用紙が足りなくなったのは初めて(昨年、1問当たり90分の法律実務基礎科目(刑事)では足りなくなったが)…そのような事態を全く想定していなかった。本当は共謀の射程内→共犯の離脱というH24の筋で書きたかったが、答案用紙不足で断念した(cf.ラスト2行分)。
でも、そのおかげで刑訴法にも充分な時間を残すことができたので、結果的には正解だった。
左側の1ページ目で、職務質問関係の事情を警職法2条1項に長々とあてはめすぎた…得点効率悪いと思う。科目を移った直後にダラダラ書いてしまう傾向があるかな?反省。
・51行目のプライバシーは、「所持品」という文言に絡めて憲法35条1項を挙げてもよかったかな…というか、今の今まで同条項を挙げたつもりだったんだけど、13条後段と書いているね…
・答案構成段階では違法性の承継も頭をよぎったが、書くべきかどうか迷っていた上、結局書く時間もなかったのでカットした。