お待たせ…しているでしょうか?
それとも、遅すぎてもう愛想をつかされてしまったでしょうか?
H30司法論文の選択科目以外の各問について、本当に簡易な雑感を書いていっています。
不安に思ったり、再現答案作成に苦しんだりしている司法試験受験生に向けて、「こんなもんで合格ラインを超えるんじゃね~の?」といった安心材料をできる限り提供したいと思います。
※そのため、もちろんネタバレあり!
ただ、今年も司法論文ガチ書きをして、まだほぼ何も調べず、司法H30の再現答案も分析できていない状況で、H29までの全過去問の徹底分析で蓄積してきた合格ラインの感覚等と併せて語った程度の雑感なので、その信用性は慎重に吟味してくださいな~自分で書いた答案の筋にどうしても甘くなっている可能性が高いです。
1.刑事系第1問(刑法)
本問のガチ書き中は、
・4A論文解法パターン講義(刑法)の最後の問題の解法パターンがほぼそのまま使える設問1で点数を確保して、
・新形式の設問2(これも同講義の不作為の殺人→遺棄パターン:旧司S48-2が使える)でどこまで得点できるか勝負かな~と思っていたけど、
・設問1の名誉毀損罪の解法パターンを確立していた受験生が意外と少ないっぽいこと
・設問2の新形式への受験生の対応が様々であること
から、今は、設問1・2の合計点で半分くらいとれてるかの勝負か…という認識になっています。
あ、設問3はほぼ全て加点事由にとどまる(合否を分けない)でしょう…そもそも問題文が分かりにくいし、最初から眼中になし!
2.刑事系第2問(刑訴法)
設問1は、H19以来のビデオ撮影の出題で、昨年以上にあてはめ勝負になるでしょう…そうすると、
・問題文の事情をどのくらい使えたか
・その使い方が事後的に公表される出題趣旨等に沿っているか
で優劣が決まるとしかいえず、再現答案を分析できていない今のところは、合格ラインを明確に見極めることはできない(もちろん、本問のガチ書き中は今以上に不透明だったので、設問1は後回しにして、残り時間で書ける限りで書く!という戦術を採った)。
ただ、
捜査①は、任意捜査として処理した答案が多数派のはず。
捜査②は、強制処分か任意捜査かで割れるはず…確かに任意捜査にした方があてはめの分量が多くなるので点数が伸びやすいけど、そこで時間を使った分、設問2にしわ寄せがいった人が多いのでは?と推測されるので、合計点はそう変わらないだろう。
設問2は、
小問1の本件メモの証拠能力で、伝聞にした上で、伝聞例外処理(これも過去問にくり返し出てきた条文)でどこまで点数がとれたかの勝負でしょう。
小問2の「供述」証拠該当性(伝聞・非伝聞の区別)は例年どおり、ほぼ全て加点事由にとどまるはず…ということは本問のガチ書き中も分かっちゃいたのに、事実認定プロセスを考えるのが楽しくて、つい時間を使いすぎてしまった…Rememberハングリー精神!