前から様々なところで言って・書いてきたんだけど、いまいち伝えきれていないかも…と思ったので、改めて。

 

例えば、

1.ア ウ  2.ア エ  3.イ エ  4.イ オ  5.ウ オ

という選択肢の問題で、アが過去問知識等で正答だと確信できた(そして客観的にも正答だった)とすると、(新)司・予備短答過去問の出題傾向から、1か2かの2択になる(cf.旧司短答では、例えばア・イ・オが正答で4が正解といった出題もたまにあったので、この時点で1か2かの2択に絞るのはやや危険だった)。

ここで、1と2を比較すると、アが共通していて、ウとエが異なるから、ウとエのどちらが正答なのかを考えることになる。

ここまでが大前提(“基本”中の“基本”テクニック!)で、本題はここから。

 

あなたは次に、どのように考えますか?

 

…おそらく、

①ウが正答かどうか?エが正答かどうか?

というふうに、ウとエをそれぞれ、個別的に正誤判断をしている人が結構いるのではないだろうか。

ここでいきなり事実認定の話に飛ぶが、裁判官は、ある事実が約80~90%以上の確率で存在すると考えたときに“確信”に至り、その事実を認定できるという話がある(裁判官の方は立場上、「“確信”=100%だ!」とおっしゃるかもしれないが…この世は様々な可能性に満ちている以上、少なくともリアルワールドで100%はありえない!と私は考えている)。

これを上記の正誤判断に応用すると、ウとエをそれぞれ、個別的に正誤判断をしている人は、

ウの正答可能性が約80~90%以上か?

または

エの正答可能性が約80~90%以上か?

という判断をしているといえる。

つまり、ウとエのどちらかが正答の“確信”に至ることを前提にした解法である。

しかし、司法試験系では、正答の“確信”に至ることが難しい未知の問題が、短答式試験ですら(年度・科目にもよるが、だいたい)半分くらい出る。

その場合、無理な、あるいは背伸びした判断をしなくてはならず、

・時間がかかるし、

・疲労も蓄積し、

・適切な判断とのズレが生じるリスクもある

のだ。

 

これに対し、

②ウとエのどちらの方が正解っぽいか?

というようにウとエを比較して考えると、理論的には例えば、

ウの正答可能性が50%超

エの正答可能性が50%未満

といった判断さえできれば、ウもエも正答と“確信”できなくても解答できる。

こうすれば、正答の“確信”に至ることが難しい未知の問題も、無理なく背伸びせず、短答過去問の反復演習で鍛えてきた能力・感覚のままに判断することができ、

・時間

・疲労

・適切な判断とのズレが生じるリスク

より小さくなる。

 

そして、この≒30~40%の差が何十問と積み重なると、結構な点差となって表れる可能性が高い。

 

というわけで、の判断手法(cf.訴訟法における“証拠の優越”=more than half)を強くオススメするが、ぶっつけ本番で使うのは絶対やめてね!

かえって混乱して点数が下がるおそれが大きいので⊂((・x・))⊃

必ずある程度はの判断手法を訓練してから、本試験に臨んでください!(^O^)/

 

その2では、一般教養科目について書く予定です!