4A合格者の斉藤雄祐先生の動画「真・法解釈の流儀~新・論証パターンの確立~」が公開されました!

記事『「論点」「論証」単位≒「判例」単位の指導の意味を問う』のコメント№7で、「法解釈論のパターン化」を予告してくれた「nagi」さん=斉藤雄祐先生です。

4A受講生はもちろん、司法試験系の受験生・教育機関全て、さらには法律関係者全てが必見の動画だと思っています。

右上「参照ファイル」欄の「レジュメ」P5~23の「参考文献」の質と量からしても、彼は本質的には研究者肌だと思うのですが、そのためか上記動画を収録する際には「緊張して頭が真っ白になった」とのことなので、そこんとこは大目に見てね~o(^▽^)o

 

私は、もう10年近く前の記事『論証パターン」再考』で、世間に出回っている「論証パターン」等の本質的な問題はその「パターン化が甘かった点にある」と指摘し、「さらなるパターン化をするという道」に向けた「方法論の進化を期待したい。」と書いていました。

これは、「論証パターン」等の「論点」「論証」単位の指導や、それと実質的に変わらない「判例」単位の指導をしている教育機関がやるのが筋ですし、私も上記「nagi」さんのコメントまではそれを待っていたのですが、4A受講生の「nagi」さんが合格して実現する方が早かったとは…私としてはうれしい限りですが、「論証パターン」系の指導をしている教育機関の少なくともここ10年近くの進化のなさ(あるいは退化?)には呆れる限りです。

 

…まあ斉藤先生は、私が法解釈論のパターン化をしなかったことに“恨み”があるようなので、私も他の教育機関の文句はあまりいえない(だから、上記の文句は控えめにしている)のですが…一応、やはり10年近く前の記事「論証について、お詫びと訂正」で、趣旨からのキーワードリンクパターン、対立利益の調和パターン、原則例外パターンといった不完全なパターン分けをした形跡は残っているけど、これらは後付けの“使えないパターン”(cf.記事「使えるパターン、使えないパターン」)にすぎませんね。

 

斉藤先生の「新・論証パターン」がすばらしいのは、

法解釈の手法について、

①わずか4つとシンプルで、

②誰もが納得でき、

③実戦で使える(≠“後付け”)

パターンを提示したことにあると思う。

ひょっとしたら、4Aと同様に「当たり前のことを言ってるだけじゃん」とか言っちゃう人もいるかもしれないけど、それは①②を極限まで高めたことの現れでもある(私も初めて聞いたとき、「あああ~そりゃそうだよなあ!」と思ったが、そう思わせること自体がすごい)し、これまでに法解釈論のパターン化を③実戦で使えるレベルで示した人は、誰もいなかった。

 

既に『4A基礎講座』では斉藤先生の「新・論証パターン」を採り入れ始めていますし、斉藤先生の講義等も別途企画中ですo(〃^▽^〃)o