時間を伸縮させることはできないが、勉強の内容・深度・質はいくらでも変えられる。
だから、スケジューリングは、時間を絶対に守り、その範囲で勉強の内容・深度・質を調整する形にすべきだ。
以下、スケジューリングを、可処分時間の少ない社会人の受験生をイメージして、具体的にやってみる。
1.まず、1週間単位で、現実的に勉強できる時間を出す。
(ex)2時間×平日5日+土曜4時間+日曜8時間=22時間
2.その1週間でやるべき勉強(問題演習以外は勉強に非ず!)項目を列挙する。
(ex)①4A基礎講座の受講
②4A基礎講座の復習
③予備試験・新司短答過去問をたとえば100問
※いつまでに何周したいかによって、解くべき問題数を決める!
3.所要時間を伸縮し難い勉強の現実的な所要時間を算出する。
(ex)①4A基礎講座の受講:3時間強×2日≒6時間半
4.上記1から、上記3の時間を引く。
(ex)22時間-6時間半=15時間半
5.上記4の時間を、残りの勉強項目にテキトーに割り振る。試行錯誤しながら改善していくものなので、1週間ごとに、テキトーに色々試してみるのが大事!
(ex)②4A基礎講座の復習:3時間
③予備試験・新司短答過去問をたとえば100問:12時間半
6.上記5の時間を、解くべき問題数で単純に割る。
(ex)②4A基礎講座の復習:3時間÷たとえば4問=1問当たり45分
③予備試験・新司短答過去問をたとえば100問
:12時間半÷100問=1問当たり7分30秒
7.上記6で割り出した1問当たりの時間は絶対、死んでも厳守!!!
その範囲内でやれる内容・深度・質の勉強にとどめるのがものすっごく、本質的に、死んでも重要!!!…くらいの気持ちで。
(ex)②4A基礎講座の復習:1問当たり45分
→答案構成(=4A図作成)15分程度+答案例との照合10分
→再度答案構成15分未満+答案例との照合5分
③予備試験・新司短答過去問:1問当たり7分30秒
→解くのに最大3分+残り時間内で間違えた部分のみ解説読み
+できれば条文(4A条解テキスト)を参照
→そのために、もっと早く解いて解説読もう!と思う。
※②の答案例との照合は、答案例の途中までで終わるのではなく、答案例全体を薄く浅く照合する。つまり、勉強の広さではなく深度を調整する。これ、慣れるまでは結構難しいかもしれないので、意識的に訓練すると、本試験における時間管理能力を鍛えることにもなる。
※③の解説読みも、解説の途中までで終わるのではなく、間違えた肢全ての解説読みの深度を、残り時間内に終わるように調整する。たとえば、解説読みに使える残り時間が5分で、4つの肢を間違えたとすると「1つの肢当たり1分ちょいしか使えないな…もうザッと読み流すだけだ!」というように。
…まあ、私は専業受験生で、勉強時間が湯水のごとくあったので、こんなきっちり時間管理しなかったけど、もし今から、仕事と並行して試験対策をしようと思ったら、こんな感じでスケジューリングすると思う。
常にストップウォッチ片手にやることになると思うので、最初のうちは疲れるかもしれないけど、運動後のような充実感は保証するよ!(°∀°)b
何かを「理解」しようとうんうん唸ってようやく「理解」できたときの感覚よりも、よっぽど健全な心地良い疲れがあると思う。
司法試験系は体育会系、法律実務家は職人だよ!
法学(学問)とは全然違-うっ!!