をまずして、今後に役立てたい。

一番強く思ったのは、ただ勉強量を増やすだけでは、効率が悪いということ。当たり前なんだけど。
今回は、去年の2倍やれば確実に受かるだろうというどんぶり勘定を以て、3月から論文と並行して択一を始めた。
確かに刑法に関しては、論文過去問と並行したことでプラスになった面もあったかもしれない。
でも、論文と並行することで択一に割ける時間が減り、進みが遅くなってしまった。
その結果、(知識を入れるスピード)-(知識が抜けていくスピード)が小さくなり、S56~択一過去問を「完璧」にするのが遅れた。
その結果、量的にも2倍など到底できず、勉強内容面で去年より進歩したのは民法S50~55の過去問のみ。
「下りのエスカレーター」をなめちゃいかん。
去年のように、4月から択一だけを集中的にやった方が、効率はよかっただろう。
ただ、今年はのんびりやったおかげで頭と心に余裕ができたとも見うる。
やるべきことを、やるべきときに、適量やる。
これが理想ですな。

良かったことは、ケアレス対策からメンタル対策まで、かなり徹底的に研究できたこと。
これは、S56~択一過去問を去年一度「完璧」にしていて、ある程度勉強内容面で余裕があったからこそできたんだと思う。去年はS56~択一過去問を「完璧」にすることで精一杯だったから。
論文は、一応既に全過去問を3回はまわしている(刑法はまだ2回)が、「完璧」とは到底いえない。
だからどうなるかは分からないが、できれば7月にはケアレス・メンタル対策まで手を伸ばしたい。
今回の択一本試験と、ここ2日間のH16論文シミュレーションで、ケアレス・メンタル対策の重要性を再認識した。
やはり、点を取るという観点からすると、普段の勉強よりもケアレス・メンタル対策の方が費用対効果が高いと思う。これをやらない手はない。
ただ上述のように、ケアレス・メンタル対策をする余裕は、普段の勉強がある程度完成してからでないと出てきにくいというジレンマがある。
ここが難しいが、まあ普段の勉強の中で気づいたことを大切にするくらいしかないかな。

あと良かったのは、「落ちない確率をできる限り高める」という観点から、一貫して戦略・戦術を練ることができたこと。
択一は1問1点という配点が明確で、その1問もさらに肢・穴などで分節されている上、問題処理過程を答えとして示す必要はない。
なので、「落ちない確率をできるだけ高める」→「時間内にできるだけ点を取る」→「点を取りやすいところから取り掛かる」→「背理消去+ミルフィーユ方式」という発想がなじみやすかった。豊島先生ありがとう。
これに対し論文は、配点が不明確で、大問2問という大雑把な区切りしかなく、問題処理過程を答えとして示す必要がある。
なので、「点を取りやすいところから取り掛かる」ことが難しい。
どうすればいいのか、試行錯誤を繰り返すしかない。