前にも触れたテーマかもしれないが。

昨日、辰巳合格者の豊島先生による論文Strategy講座が届いた。
総択割引券のおかげでタダだった上、3時間という短時間講義であるにもかかわらず、多めの資料がついててホクホク。
豊島先生が受験生時代に作っていた勉強資料の抜粋・寄せ集めが主で、非常に興味深い。
こういう資料ってあまり見たことなかったけど、結構需要があるのでは?

講座内容は、ハイローヤー最新号に載っているような普遍的な方法論が主で、方法論マニアの俺としては今まで聞いたことがあることが多かった。

でも、処理手順の重要性をことあるごとに強調してくれたのが、今の俺にとってはタイムリーだった。
「問題文の事情自体に配点がある」ことに開眼して以来、問題に応じて柔軟に構成して書くことができるようになりつつあったが、反面、それまで拠りどころにしてきた統一的・安定的な処理手順が崩れてきていたから。

豊島先生曰く、この安定的な処理ができれば、「落ちない」。
前に、F答案を書こうとしても現場では絶対的な最低ラインを認識することができず、結局最後まで無難に処理しきることが最低ラインという認識になったということを書いたが、その経験からも納得できる。
で、そういった処理手順や方法論を明確に意識化した上で、それをさらに研鑽するために過去問・判例等をつぶしていくということを言っていた。
最近忘れかけていた視点なので、これから過去問つぶしを始めようとする段階で気づけてよかった。
一つ前の日記に、判例百選の答案構成の学習効果に疑問があると書いたが、こういうことなら納得。
憲法はこういうことを少しやったことがあるが、処理手順の補強に非常に役立った記憶がある。

処理手順の確立による安定性と、問題に応じた処理の柔軟性を、うまく調和させる必要がある。
まず準備してきた普遍的な処理手順で最低ラインを確保し、その上での加点を考えるときに「問題文の事情自体に配点がある」モードに入ればいいのかな、と今のところ思う。
ただ、問題文をどのように処理手順に導入するか考えるときにも、「問題文の事情自体に配点がある」モードに入る必要があるかもしれない。

「受からなくてもいい、落ちなければ。」by豊島先生
もはや禅問答、悟りの境地だが、ビビッときた。これだよこれ。