よみぃさんが香港のオーケストラと共演することを知り、海外旅行にもすっかりご無沙汰になっていたので初めての香港行ってみたいなと思ったのが2月の上旬でした。

 

まずは確定申告が先決と思い取りかかるも、昨年まで自分のスマフォで作成できていたのに今年はバージョンが古く作成不可とのこと。PCも調子が悪く旦那のスマフォを借りてやっと送信したのが2月22日。株式の譲渡益で源泉徴収されていた税金が還付されることになり香港行きを後押ししてくれました。それからキャンセル可能のホテルを押さえて航空券の予約に取りかかるのですが、一番安い香港航空はパスポートがないと予約ができず、キャセイパシフィックは手続きの途中で満席になり、やむを得ずLCCの香港エキスプレスになりました。コンサートは3月24日20:00からということですが当日の早朝便は不安なので前日の15:35成田発にしました。

 

ホテルは口コミなどを参考にキャンセル無料期間中に変更し、Victoria Peakも観光したかったので23日は香港駅からタクシーで10分ほどのところにある Bishop-Ley International House のシングル(¥16,360)、24,25日は対岸の九龍にある香港文化中心(コンサートが開催されるホール)のすぐ近くの The Salisbery-YMCA of Hong Kong (シングルがなかったのでスタンダードダブル2泊で¥43,999)に決めました。おひとり様(しかも円安)なので割高ですが70代BBAの一人旅なので安全第一に考えました。一方で期限切れのパスポートの申請をするのに本籍地から戸籍謄本を取り寄せるなどかなりハードなスケジュールでした。

 

コンサートのチケットが後回しになりHK$1,180のVip席(50席)はかなり埋まっていましたが、HK$980(1香港ドルは約20円)の席をゲットしました。香港は交通系もそうですが今回のコンサートのチケットもシニアや学生割引がきいて、私の席は半額のHK$490になりました。Vip席は割引対象外でしたがいろいろな特典(サイン付きポスターとかstreet pianoのsecret mapがもらえるとか)が付いていたようです。ただ、ストリートピアノはよみぃさんが香港入りしてすぐの18日にすべて弾き尽くしたようです。そして私も高額チケット購入者ということで主催者から3/19の夕刻港が見える高級フレンチレストランSKYE Roofbar & Diningでよみぃさんが special appearance をするというMusical Eventに招待(予約にHK$300必要で1ドリンク付きstanding席)されたのですが、すでにキャンセル不可の航空券の予約を済ませた後でした。その他24日のコンサートの前に様々なイベントがあったようですが今回はコンサートに参加できただけで良しとします。

 

最後に外務省の旅レジに登録し auの海外データ定額の事前予約(香港3日間1,490円)も済ませ万全の用意をしたつもりで出発の日を迎えました。成田へ向かうスカイライナーの中で香港エキスプレスのチェックインカウンターはどこだろうとググって開いたサイトが間違っていて焦りましたが、eチケットの表記通りT2で降りて正解でした。その後は事前に座席を指定していた(座席指定料は当初2,600円だったのが出発日近く1,450円にプライスダウンされた)こともあり問題なくチェックインできました。搭乗時刻まで時間があったので、当座必要な外貨の両替をしてからコスパの良い築地の寿司で遅い昼食をとりました(LCCは食事が出ないのでこれ重要)。

 

5時間半のフライト中は、窓際の席だったので2,3回トイレに行くたびに隣席の人に声掛けしなければならず、荷物検査の前にペットボトルのお茶を飲み干さなければよかったと後悔しました。しかも離陸してからシートベルトのサインがなかなか消えなかったのです。それ以外は順調なフライトでランディングもスムーズ、定刻通り20:00(日本からの時差は-1)に香港空港に到着。

 

入国検査は少々並びましたが質問されることもなくスタンプを押してもらい(香港は特別区なのでVISA必要なし)、エアポートエキスプレスの乗車券を買うためカスタマーセンターに向かいます。成田での両替は手数料が高いのでガイドブックに従い必要最低限度、5,000円=HK$230にしたので(一つ目の誤り)、香港までのチケットはクレジットカードで払うつもりでした。そして翌日の観光用に日本のSuicaのような交通系ICカード、オクトパスカード(通常HK$200から購入可能ですがシニアカードはHK$100)を購入しようとしたら短期滞在者はシニアのカードもHK$200入金しないと発券できないとのこと。ここでHK$200現金で払うと(オクトパスは現金でないと買えません)残りがHK$30になり香港駅に着いてからのタクシー代が足りなくなるのは分かっていましたが、空港はレートが高いので駅に着いたら両替すればいいと思いました(二つ目の誤り)。HK$200のオクトパスを買う際、これでエアポートエキスプレスの代金(香港駅までHK$110でシニア割引なし)を払えばよいと言われたので、デポジットHK$50を引いた差額HK$40が残高となりました。結果エアポートエキスプレスはクレジットで払っておけばよかったと後で思いました。

 

終点の香港まで30分もかかりませんでしたが、着いたら9時半を回っていました。改札を出るとすぐタクシー乗り場があり、客待ちをしているタクシーが沢山並んでいます。運転手にクレジットカードが使えるかどうか 尋ねると "No." オクトパスはどうか聞くと、これもダメ。困り果てて両替所がないか近くにいた係員に尋ねると、銀行は21:30に閉まるとのこと。ATMがあったのでキャッシングサービスを使えばよいと勧められたのでトライするも、1枚目はカードの上限を超えているという表示(帰国後に調べたらキャッシングサービスを付けていませんでした)、2枚目のAMEXは取り扱いがなく、3枚目のカードは暗証番号が違っていると表示されパニックに ガーン するとその係員が "Uber, Uber" と言うのでその場で登録しようとスマフォを取り出すのですが電池残量が20%を切っている上、どういうわけか入力した私の電話番号は使用不可でした。日本でルート検索をしたときよく配車サービスの画面が出てきましたが、こんなことなら日本で手続きしておけばよかった。香港では配車登録は当たり前みたいです。そう言えば最近、日本でUberが普及しないのは業界の足かせがあるからだという報道がありましたね。そんなこんなするうちに飲食店なども閉店時間となり、タクシー乗り場も今度はタクシーを待つ人が並ぶようになり駅の構内が急に寂しくなってきました。まずトイレが先決と思い探していると救世主のようにConciergeのデスクが目に飛び込んできました。藁にもすがる思いで、これこれしかじかと状況を説明すると、すぐ近くにフォーシーズンズホテルがあるから、そこに行けば日本人が大勢宿泊しているから両替してくれるはずだと聞きこれで救われたと思いました。

 

駅の出口付近で通りすがりの人が "That way."と指さした先にどでかいホテルがありました。ホテルのエントランスの前に車寄せの立派なロータリーがあり、そこで配車を担当していたドアマンに用件を聞かれたので両替をしていただきたいと告げると、なんとホテルでは宿泊客以外の両替は承っていないとのこと。"Oh, my god!"えーん悲嘆に暮れながらもこれまでのいきさつを話すと、日本に行って来たばかりだというフレンドリーなドアマンは私の宿泊先のホテル名を尋ね「ちょっと待ってて、オクトパスが使えるタクシーを呼んであげるから。そこなら30ドルか、せいぜい40ドルで行くよ」と言ってくれたのです。そして「現金がなくても宿泊先のホテルまで行って、そこで両替する間車を待たしておけばいいんだよ」とも。それは最初駅でタクシーに乗車拒否されてから私も思ったことですが、最初に現金がないことを言ってしまったのが失敗でした。

 

タクシーに乗ってミッドレベルという地区まで立体交差する道路を上がっていくと間もなく目的のホテルが見えてきましたが、道路の反対側だからと言ってホテル側につけるため迂回して細い路地に入ったら駐車車両が道をふさいでおり結局メーターの表示はHK$52になっていました。運転手にオクトパスの残高があまりないことを伝えると、"Sorry." と謝ってから「でも大丈夫。デポジットから12ドル差し引いておいたから」と言ってフロント前で降ろしてくれました。オクトパスは1回だけデポジットからHK$35を上限に立て替えることができるそうです。

 

とにかくやっと宿泊先のホテルにたどり着いたのが真夜中の11時過ぎ。成田で遅めの昼食を食べてから機内で日本から持参した煎餅をかじっただけです。シャワーをした後、スーツケースの中に忍ばせておいたカップラーメンをすすってその晩は就寝しました。

 

3月24日。当初の予定では日曜日なので Victoria Peak へ向かう Peak Tram の混雑が予想されたので8時過ぎには宿を出て12時のチェックアウトまでに戻ってくるつもりでしたが、ホテル到着が深夜になり、また午前中は雨模様だったので8時ころ起床。近くにコンビニがあるので何か食べるものを調達するついでに残高がなくなったオクトパスのチャージをしようと出かけたのですが、それも "Cash Only"と言われ、再びホテルに戻って5,000円を両替することに。結局レートは成田と同じでHK$230でした。コンビニの店主は「この店は高いから食料品はよそで買った方がいいよ」と商売っ気のないこというので結局何も買わずHK$100をチャージしただけでホテルに戻りました。アゴダで予約する際、朝食を付けると+¥4,000だったので朝食なしにしたのですが、レストランのメニューを見ると Chinese Breakfast がHK$70(+service 10%)だったのでそこで食べることにしました。

 

そうこうするうちに昼近くになって天気も回復してきたので荷物をまとめてチェックアウトを済ませ、ホテルの Concierge に荷物を預けていざ Peak Tram Terminus へ Go!ホテル前からバスに乗り、3つ目の停留所で下車のはずですが少々不安だったので車内の初老の紳士に「ピークトラム駅に行きたいんですが」と尋ねた。すると “Are you traveling?” と聞かれ「トラムの乗車券を買うときはシニアだというんだよ。14ドルになるからね」と親切にアドバイスしてくれるのでシニアのオクトパスを見せると「どうしてそれを持ってるの?」と驚かれました。日本のガイドブックに書いてあったんですが、これを買ったばかりに非常に困ったことになり危うく野宿するところだったと話し "That was a big mistake for me." と言うと近くにいた女の子に笑われましたが、優しいおじ様は「それは失敗じゃなくて大正解だよ」とフォローして降りるバス停が近づくと "Look!" と言って窓越しにトラム駅の方角を指し示してくれました。地元民とのたわいない触れ合いでナイトメアの記憶が少し薄らぎました。トラム乗り場はまだそんなには混んでおらずチケットありの方に並ぶとすぐにホームに入って来た電車に乗れました。料金はHK$38でした。Peak Daysでなければシニア料金はHK$31のようですがホテルのConciergeでもらったメモ書きにもHK$14と書いてあったので近年料金が改正になったのでしょう。

 

       (住宅街を抜け急こう配の山の斜面を登っていきます)

 

乗車して10分ほどで山頂駅に到着。そこはスカイテラス428という展望デッキ(有料)のある複合施設となっていましたが、私は歩いて数分のところにある無料の中国式展望台(パビリオン)へ行き、眼下の高層ビル群とヴィクトリア・ハーバーを一望しただけで帰路につきます。時間があれば Peak Circle Walk というハイキングコースを散策したり、さらに100m登って正真正銘のVictoria Peakに行くこともできますが、天気が回復して日が照ってきたのでかなり蒸し暑くなっていたし(体感は日本の7月頃)、夜のコンサートのために体力は温存しておかなければなりません。

 

       (対岸のフェリー乗り場の近くに香港文化中心が見えます)

 

Googleで検索するとホテルまではトラムの途中駅で降りて20分ほど上り坂を歩くルートしか出てこないのですが、私はバスで中環駅前まで行き(シニア料金HK$2)、そこから大通りを数分歩いて世界一長いと言われるミッドレベルエスカレーター(6:00~10:00までは下り、10:00~24:00まで登り専用)を利用することにしました。往路と別ルートなので景色も楽しめました。繁華街でバスを降り地元の人らしいおばちゃんにエスカレーターはどの辺か尋ねると、手を横に振って(英語はわからないジェスチャー)中国語で何か言いながら乗り口が見えるところまで案内してくれました。エスカレーターで通り過ぎる街の風景を眺めながら100m以上の高低差を登り、終点近くで降りるとホテルはもうすぐそこです。朝訪れたコンビニがありました。14:30のホテルのシャトルバスが出たばかりなので15:15まで待ち、再び街に戻って金鐘駅から地下鉄で一駅の対岸の尖沙咀駅で下車(運賃HK$2)。そこからは地図で確認済ですぐだということが分かっていたので、途中スーパーの店頭に並んでいたフルーツが目に留まりマンゴーを3個購入。2個でHK$25なのを3個でと勘違いしたみたいで、後でレシートを見たらHK$43になっていました。香港では(そのスーパーでは?)2個買うとディスカウントされることが多く、1個買いは割高でした。

 

中国語でいう香港基督教青年会はペニンシュラホテルのすぐ隣にありました。チェックインカウンターで "Your room...upgraded."と言われ、どういうこと?とぽかんとしたまま鍵を受け取り部屋に行くと、そこは港の見える角部屋のスィートルームでした。Wow!ラブ シングルがなかったのでやむなくスタンダードダブル(ツイン)で予約したのですが、最初バスタブのマークがついていたのに予約確認画面ではシャワーのみになっていたので、後でスマフォのアダプターの件でホテルにメールで問い合わせたついでにダメもとでバスタブ付きでハーバービューのお部屋をリクエストしたら、スタンダードダブルのお部屋はシティビューでシャワーのみという回答をもらっていたのに、こんなことってあるのですね。

 

 

お部屋は "8th floor" と言っていたけど英国式だと ground floor が1階なので日本でいうと9階になります。港の全景が見えたわけではありませんが、リビングからもベッドルームからもハーバービューが楽しめました。しかもリビングの部屋の窓からは通りを隔てたところに夜コンサートが開かれる香港文化中心が見えます。一息ついたところで、フロントで当日21:00まで有効のドリンク券を2枚もらっていたので1階のカフェに行きました。ちょうどアフタヌーンティーの時間帯だったので軽食をとることにしました。朝ホテルで朝食を食べたきりでしたが気が張っていたせいか空腹感はなかったけれど、夜が長いのでMenuの中でお手頃価格のシーフードリングィネを注文しました。HK$159.60でしたが具沢山でボリュームがありドリンク券の1枚をビールに、あと1枚を食後の中国茶に使えたので大満足でした (スマフォを部屋に置いてきたので写真が撮れず残念でした)。5時過ぎ、部屋に戻り大きなバスタブにたっぷりお湯を入れて、日中かいた汗をゆっくり流しました。

 

(コンサート後に誤って渡ってしまう交差点が見えます)

 

18:00には会場入りしようと思っていたのですが、部屋を出たのが18:20頃。通りの向いと言っても道路を横断するのに横断歩道のある所まで行って戻る感じになるので意外に時間がかかりました。それでも18時半過ぎには余裕でホールに到着。入り口でスマフォのQRコードを見せればよいのですが、これも心配なので一応印刷してきました。そこで何やら小さなおもちゃのような太鼓とバチを渡されます。中に入るとまだ空席が目立っていました。私の席は1階の中央真ん中より少し後ろよりでオーケストラの演奏を聴くにはベストな位置ではないかと思いました。席が埋まり開演間近になって諸注意のアナウンスがあるのは日本と同じですが、照明が落とされても私の隣の若い男女はおしゃべりを続けていたし、席の真後ろの男の子は貰った太鼓とバチで音を鳴らしていました。なんか日本のコンサート会場と違うな、演奏に集中できるか心配しました。いよいよよみぃ氏登場。すると席の後ろのはっちゃけた子が「よみぃ!!」とホールに響き渡る声でコールします。ご本人は多少緊張した面持ちで「みなさん、こんにちは。よみぃと申します。」といったような自己紹介を英語でしたように思いますが記憶が曖昧になっています。いずれにしても短い挨拶で「どこから来ましたか?」的な質問はありませんでした。その前にMC兼通訳による紹介がありましたね。その人も演者だったみたいで、ずっと傍に付いていたわけではなかったです。

 

 

第一部の演目

 ・only my railgun

 ・廻廻奇譚

 ・God Knows

 ・メルト

 ・初音ミクの消失

 ・Organ Medley

(よみぃさんが舞台袖の方を見て誰かを待っていたようですが、誰も出て来ないので舞台から姿を消したと思ったら突然おごそかなパイプオルガンの音色がホールに響き渡ります。カノンの演奏素敵でした。でも最初に流れてきたのは G線上のアリアだったかもしれません)

 ・名探偵コナンのテーマ

 ・ルパン三世のテーマ

 ・残酷な天使のテーゼ

 

休憩20分。物販のアナウンスがありました

 

第二部の演目

 ・Bad Apple 

 ・Touhou Boss Medley

 ・六兆年と一夜物語

 ・THE IDOLM@STER

 ・アイドル

 ・紅

 ・幽玄ノ乱

(舞台上ピアノの横に大きな太鼓が設置されていたのですが、ここでオーケストラの演奏をバックに太鼓のプレーを披露しました。成績よかったみたいで客席の方にタブレットを見せて嬉しそうでした)

 ・D’s Adventure Note

(香港同人オーケストラの演奏はメリハリがあってとても元気が出てくる演奏でDANも映えました)

 ・夏祭り

(ここでやおら指揮者の方より太鼓とバチを用意してスタンバイの指示が。最初はゆっくり指揮に合わせてバチをたたき徐々に加速していく練習をするのですが、私はバッグに仕舞っていたはずのバチが見当たらず足元を探していると、隣の男の子が自分のバチを使ってくださいと差し出してくれました。私は "It's OK. I don’t play." と言って辞退したのですがその後座席の下からバチを見つけてくれました。テンポがだいぶ速くなっていて途中からでは無理と諦めましたが、香港の若者とてもよい子でした )

 

アンコールは記憶が曖昧になっていますが、ナイトオブナイツだったと思います。演目になかったし絶対はずせない曲ですからね。曲名を言った途端にわ~と歓声が沸き起ったのは鮮明に覚えています。最後にもう一度氏が舞台上に姿を現して写真撮影のためのポーズを取ってくれていたのでしょう。多くの人がステージに向かってシャッターを切っていました。場内アナウンスがあったのかもしれませんが私はそれと知らずフマフォの電源切ったままでした。22:00終演のはずでしたが時間がかなり過ぎていました。(日本ではあり得ませんよね。もっとも始まりも20:00ジャストではなかったかも。)

 

真ん中辺の席だったので最後の方にホールを出ると後方の扉のすぐ横で赤いロープが張り巡らされており、なんとその囲いの中でよみぃさんが机の前に鎮座してファンサをしていました。Vip席の人の特典てこのことだったのですね。引換券を持っている方が並んで直筆のサインを書いてもらっていました。私はその列を離れたところで遠巻きにその様子を見ていたのですが人の気配を感じて隣を見あげると赤と黒のチェックのシャツを着た男性が立っていました。私は思わず「えっ!?びっくり おにさんですか?」と聞くと「そうです。おにです。」と気さくに答えてくださいました。よみぃさんがサインしている様子を大勢の人がカメラに撮っていたので、私はおにさんに「写真撮ってもいいんですか?」と尋ねると「日本じゃないからいいんじゃないですか」と言われたので私も電源を切ったままのスマフォを出して撮ろうとしたのですが、ポンコツスマフォがなかなか起動せず焦りました。ようやく何枚か撮っているとサインをしてもらった日本人もおにさんの存在に気が付き一緒に写真を撮ってもらったりしていました。私もせっかくだからよみぃさんが遠景に入るようにおにさんとのツーショットを撮っていただきました。おにさんが「こんなに大勢の日本人(10名前後?)が来てくれて彼も喜んでいますよ」と言ったので「でもシニア(中高年の女性)ばかりですよね?」と言うと「いや、ありがたいことですよ。彼にも日頃からファンは大切にするように言っているんです」とも。そして「外国で日本人を見るとホッとしますね」と胸の内を吐露してくださいました。

 

 

慣れない外国でいくつものイベントをこなし体調を崩しかけたこともあったそうです。疲れて夜ホテルに帰ると寝るだけの生活だったので、二人同室でも10日間一度も喧嘩をしなかったとも。帰国後立て続けに香港の動画がアップされ嬉しい限りですが、その陰で計り知れないご苦労も山程あったと思います。想像を絶するプレッシャーもあったことでしょう。そんな中で現地のコンクールに出場されて、しかも優勝という快挙を成し遂げたのはお見事でした合格 それでも過密スケジュールの合間にディズニーランドに行くなどのお楽しみもあったと聞けたのは今どきの若者らしくてよかったです。おにさん私にも「いつ来たんですか?」と尋ねてくださったので「あれ、いつだったけな?(昨日だったのにいろいろありすぎて何日も前のことみたいで思い出せない)23日です。25日どこかでストリートピアノ弾いてくれないかなと思って帰国は26日にしました」と答えると、ストピは初日に全部弾き終えたということでした。翌日は太鼓の予定でしたね。

 

ホテルに戻ると23:00を回っていました。バスタブにお湯を張っている間、昼間買ったマンゴーを食べ再び湯舟で体をほぐした後、キングサイズのベッドを独り占めしてコンサートの余韻に浸りながら眠りにつきました。

 

旅はまだ続きますが、長くなるので一旦終わります。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。