大阪万博なんて最初全然行ってみたいと思わなかったのですが、8月に入ってから浜松市が主催するライブコンサートにY氏が出演すると知り行ってみようかなと思いました。そもそも、そのコンサートに応募するには万博会場に入場するチケットを入手しなければならなかったので、試行錯誤しながらやっと9/26、東ゲート10:00の入場予約をしました。万博の公式サイトにアクセスするのになかなか繋がらなかったり、操作方々に手間取ったり大変でした。ライブの申し込み期間は1ヶ月前の8/26から7日前まで。抽選発表は9/19、第二希望の③13:50〜14:25のスタンド席枠が当たりました。


それに先立ち、大阪の地理に疎いのでできるだけ駅近のホテルを探し 、JR難波駅前に前泊することにしました。そして、1週間前に新幹線の切符を買うため、最寄りのJRの駅から1駅電車に乗り、ジパングクラブの手帳を使い行きは2割引き、帰りは(手帳を3回使ったので)3割引きになる乗車券と新幹線特急券を購入しました。(特急『のぞみ号』は割引きが効きません。)


9/25、東京駅12:00発の新幹線のぞみ237号に乗り14:30新大阪着。地下鉄御堂筋線でも「なんば」まで1本で行けるのですが、ホテルはJRの駅のすぐ前なので大阪に出て、そこからJR大和路快速に乗り、新今宮で各駅に乗り換えJR難波下車。ホテルに着いたのは3時半頃。チェックインして部屋に行き一息ついてから駅周辺をリサーチ。地下鉄の乗り場は確認したが、晩御飯はどこで食べようか無気力 道頓堀、御堂筋、心斎橋というような歌謡曲の歌詞に出てくるような場所も徒歩圏内にあるが、大阪の土地勘がまるでないし、何より疲れていたので一人でぶらぶらする気になれません。ちょうどドリンク券をもらっていたのでホテルのレストランで食べることにしました。5時近かったのでそのまま2階の食事処に行ってみると、バーは5時からOKだけどレストランの方は18:00からと言われ、一旦部屋に戻ります。大浴場があるので先にお風呂に入りたかったのですが、レストランは浴衣はNGなので6時まで部屋で待ち開店と同時に行くと、誰も客のいない店内のカウンターのように長いテーブル席に案内されました。クーポンで注文した生ビールがすぐ運ばれて来ました。一口飲むとフルーティな味がして、こんなにビールを美味しいと思ったことはありませんでした。雰囲気にもよるのでしょうか?照明を落とした店内に静かなジャズが流れ、7時近くなって2人連れの客がポツポツ入ってくるまで一人で贅沢な時間を過ごしました。

(ずわい蟹のクリームパスタ)

9/26は7:30に起床。8時20頃朝食会場に行くと外国人宿泊客が入り口を塞いでいますびっくり ほどなくテーブルに案内されたのは良いのですが、窓際の一番奥まった席でした。(料理を取りに行くのが大変あんぐり)最初は9:00にチェックアウトして10:00に万博会場に行くつもりでしたが、ゲートが混雑しているので予約時間よりも遅く来る分には構わないと公式から連絡があったので、それならせっかくだからゆっくり朝食を食べて10時のチェックアウトに間に合えばいいやと思いました。バイキングは年を取ってもあれも、これも食べたくなっていけませんね。珍しくパン食にしたのですが、大阪名物のタコ焼き(エビ煎餅で挟んで食べる)があったのでそれにも手を出し、デザートも赤肉メロンがなくならないうちに青肉メロンが大皿の上にドバッと追加されたので、ついつい欲張って沢山おかわりしました。部屋に戻る際、エレベーターが上の階から乗ってくる宿泊客で🈵なので一旦上層階に行ってから9階で降りました。部屋に入って時計を見ると9:43ガーン 出掛ける用意はできていますが、なにやかやで部屋を出たのがジャスト10:00。小さなボストンバッグも邪魔になるから預けて行こうと思っていたのですが、荷物預り所も外国人観光客で長蛇の列なのでパス。地下鉄の駅へ直行。千日前線でも行けますが、構内に入ってすぐの御堂筋線に乗り本町で中央線に乗り換えて行きました。電車の中が首都圏の通勤時間帯並に混雑していてびっくりポーン みんな万博に行くのかしら?


11時、夢洲駅に着くと人の流れに従って歩くよう誘導され、そのまま東ゲートへ。人の列が折れ曲がって長蛇の列ができていましたが、9時と10時入場予約の人は別の短いレーンに並ぶようになっていたのでラッキー✌️と思ったのも束の間、そこからが遅々として進まず、おまけに「顔認証不可」と訳のわからぬことが書いてあるので係の人の所まで戻って「私はどこに並んだらいいですか?」と尋ねると「どこでもいいです!」とイラッとした声が返ってきたので、再び列の最後尾に戻って並び直しました。そのうちトイレに行きたくなり、駅まで戻ったらライブに間に合わなくなるかもしれないと思いずっと我慢していました。こういう場合には、高齢者は先日(10/5)のY氏の誕生日配信の時のような対策が必要かもしれません。



空港の保安検査のような所を通過して会場内に入ったのが12時過ぎ、まずトイレを探しました。それ程混んでいなかったのが幸いでした😌 広い会場内、どの方向に何があるのかさっぱりわからないので、ライブ会場を確認しておこうとインフォメーションに行って200円でマップを入手。イギリスでもミュージアムマップは£2(円安なので400円位)でしたから、高くはないですね(ネットでも見れますが)。


入場開始の1時間くらい前でしたが、シャインハットの手前で運動会の出番を待つ子供達みたいにしゃがみ込んでいる人の群れがあったので聞いてみると、13:50開始のライブの入場を待つ人達でした。人数はそれ程多くなかったのでまだ並ばなくてもよいかと思い、その辺をぶらつき再び戻ってみると今度はシャインハットの屋根の下に整列して並んでいるので私も並び始めました。アリーナ席とスタンド席で色の違うテープを手首に巻いて、それぞれのレーンに分かれます。私はスタンド席の100番以内くらいかな、これならまあまあの席が取れるのではと思いました。3,40分して扉が開き、いよいよ入場開始。建物内に入りカーブした通路を進んでいくとYAMAHAさんのスタッフにピアノ型のメモパッドを頂き、まるい座布団のような物が置いてあったのでそれを1つ拝借してホールの中に入りました。スタンド席でも前の方の席が取れるとは思っていましたが、まさか最前列の中央ブロック左寄りの席が取れるとは思っていませんでしたラブ

(写真はライブが終わってから撮ったものです)

ホールの中では、ステージの上のスクリーンにYAMAHAの企業紹介ビデオが上映されていました。私の隣の人は、9時の予約で7時半頃来たので開場と同時に中に入れたそうです。(1時間半も前に並んでいたんですものね。)そしてまだ人が少ないからと大屋根リングに登ってみたら、なんとそこによみぃさんがいたんですってびっくり 「こんなに朝早く何しているんだろう?」と思い遠くから写真を撮ったんですって飛び出すハート(近くに行って撮ったら御本人いやでしょうと言って。後でその写真を私に見せてくれようとしたんですが、何故か画面がすぐに出てこなかったんです。)そして、せっかくご本人に会ったのだからと、当日申し込みでライブの予約をして来たのだと言ってましたポーン 「えっー、そんなことってあるの?」と思いました。実は私、ライブに当選した後、せっかくだから他のパビリオンやイベントにも参加したいと思い、3日前先着申し込みをするのに9/23の真夜中に公式サイトにアクセスしようとしたのですが、システムエラーが出て、時間を置いてトライして下さいというような表示が出たので、翌朝7:30頃ログインしたら、浜松市のライブコンサートの1つが車椅子枠で△になっていただけで、他のパビリオンもイベントも皆✖️でした。なので、当日申し込みは、はなから期待していなかったのです。おまけに当日は開始2時間で枠が埋まると聞いていたので、会場到着が12時過ぎでは可能性はないと諦めていました。すると、その私の隣の若い女性が「当日受付会場に行かなくてもオンラインでできますよ。」と言うのでスマフォを出してサイトにログインするのですが肝心の当日申し込みのところに行きつきません。すると「ちょっといいですか?」と言って私のスマフォを操作して探してくれたのですが、空きのあるイベント等は見つからなかったのです。そうこうするうち、ライブの開始時間になりました。


13:50、照明が変わってMC登壇。万博に相応しい華のある女性でした。浜松市の紹介と、このライブコンサートの趣旨を説明し、最後に演奏者が紹介されると御本人が颯爽と登場。リラックスしてるように見えました。ステージ上には2台のピアノがありましたが、奥の方のYAMAHAの最高級グランドピアノCFXで、まず1曲目はフジテレビのTEPPENでも弾いた『ルパン3世のテーマ』でした。最初の1音を聴いて「気合いが入っているけど力んでいないな」とわかり、そのまま安心して彼の紡ぎ出す音の世界に引き込まれていきました。ステージの上部には大きなスクリーンで手元のアップも、演奏する姿も映し出されるので双眼鏡は必要ありませんでした。2曲目は、ステージ手前に置かれた自動演奏ピアノとの合奏で、最近ストリートでも弾いた『真っ黒ナイトオブナイツ』。一人では限界があるこの曲も自動演奏ピアノとの共演で限りなく原曲に近い演奏になったのではないでしょうか?(素人なので無責任なことを言います。) 楽譜が真っ黒に見えるほど音符が敷き詰められた曲、音圧が物凄く圧巻の演奏でした。


3曲目からは自動演奏ピアノで予め御本人が演奏した音源との連弾。1台のピアノでの4手演奏で、同じ鍵盤を弾くことができないという難しさがあるそうです。その最初の曲は、この自動演奏ピアノとの連弾のために作曲し、2022年のZEPPで初披露したオリジナル曲 An Invention ニコニコあれ以来コンサートでも滅多に弾かない曲、というかYAMAHAの協力がなければ(自動演奏ピアノがなければ)弾けない曲ですね。この楽曲のタイトルの頭文字を取るとAIになります。ネーミングにも彼の遊び心のセンスが光ります。4曲目は定番の『東方メドー』。彼のことを知らなかったという人も結構いた(恒例の挙手調査によると1,000人位?)会場で布教活動ができたのではないでしょうか?このメドレーの最後の『ナイトオブナイツ』先程弾いた曲と「被ってる?」と思いましたが、曲としては別物なのですね。メドレーの方は一部分だし「真っ黒」と音の厚みを比べるのも面白いのかもしれません。(しかも最後意表を突く終わり方でしたよね?) 


最後は、「人間が弾くのは不可能」と言われるピアノのネタ曲、RUSH E超難関曲をこのステージで、しかも最後の演目に持って来ました。相当弾き込んで自信があったのでしょうね。こちらもご本人が楽しんで弾いているのが伝わってきて、聴いている方もテンション上がりました。35分間の短いステージでしたが「これだけでも万博に来てよかった」という充足感がありました。最初から最後まで、どこを切り取っても完璧。昨年12月の磐田のコンサートと同じくらい圧巻の演奏でした。音響面では『かたりあ』のように楽器の演奏に特化したホールでなかったのが残念でしたが、その反面観客との一体感とか盛り上がりが、まさにライブコンサートという感じで素晴らしかった。


終演後は、第四部が控えているので速やかに退場するように促され、帰り際浜松市のアンテナショップも覗いてみましたが、まだ2時半を回ったばかり。あちこち見て回る気力はなかったけれど、最後に大屋根リングに登ってY氏が見たのと同じ景色を見て帰ろうと思いました。



夕方になると、電車が混雑してくると思い3時半には万博会場を後にします。この時間でも夢洲駅からの地下鉄は座れませんでした。早く帰りたいので1台見送るなんてことはしません。御堂筋線は梅田から座れました。(荷物はホテルに預けなくて正解でした。)新幹線は新大阪始発の自由席で19:00頃東京駅到着。当初の予定よりかなり早く帰って来ましたが、翌々日が自治会の敬老会なのでこれでよかったです。今回の歩数は9/25が7,832歩、9/26が13,610歩でした。お天気は、万博のゲート前で並んで待っている間に少し雨がぱらつきましたが、日差しがない分暑くなくてよかったです。


コンサートの話のついでに、前の週の土曜日、9/20のことを少し書きます。ポーランド国立放送交響楽団の演奏会が、家から1時間程で行けるコンサートホールでありました。メインはショパンのピアノ協奏曲第2番ヘ短調とブラームスの交響曲第4番ホ短調で、指揮者はマリン・オルソップという女性でした。「ショパンのピアノ協奏曲って?」私には馴染みのない曲でした。ソリストが角野隼斗さんということで(?)2,000人収容の大ホールは満席びっくり 角野さんの演奏は音の粒立ちが際立っていて完璧な演奏だとは思いますが、私にはあまりささりません。高音部の音が明瞭でなかったのは「雨のせい?」だったかもしれません。でも会場には熱列なファンも多数おられて、二部の協奏曲が終わったら満席だったはずの観客席の所々に空席ができていました。「えーっポーンなんて勿体ないことを!」と思いました。私の隣の方は、Cさんファンだという娘さんと一緒に来られたそうですが、なにせ東大主席(?)卒でルックスもよい(好みの問題もあるかと思いますが)ので大人気なのだそうです。その方が「Cさんの演奏だけ聴いて帰った人、結構いますね。」と言ってから「ソリストって協奏曲が終わったら帰るのかしら?」と聞かれるので「ソリストのアンコール曲を弾いたから、そうじゃないですか?」と答えました。(ひょっとして帰った人達は「追っかけ?」と穿った見方もできますね。)オーケストラのコンサートは料金が高いので、私は大抵ステージ後方のP席か、今回のようにホール後方の席です。空席は前の方に目立ちました。途中で退席するのは料金を払った客の自由なのでしょうが、はるばる遠い外国から遠征してやってきたオーケストラのメンバーに失礼ではないかと思います。(聞く価値のない演奏だから退席するという人もいると言いますから。)マリン・オルソップさんはバーンスタインや小澤征爾に師事し輝かしい経歴を持つ指揮者でタクトの振り方も素晴らしいですが、とてもチャーミングな面もあり聴衆の心を掴みます。演奏を終えて舞台で挨拶する時、くるっうずまきと180度回転してオーケストラの後ろにいるオーディアンスにもお辞儀をされるのです。そしてオーケストラのアンコール曲、2曲目がハンガリー舞曲第五番とわかると聴衆から大きな拍手が沸き起こり、指揮者が聴衆に向かって手拍子をするように合図すると👏👏👏👏👏👏👏👏オーケストラと聴衆が一体となった参加型のコンサートになりとても盛り上がりました。しかも、この楽曲は学生時代マンドリンオーケストラ(ファーストマンドリン)で演奏したことがあり胸熱でしたおねがい コンサートって、奏者だけが作り上げるものではなくて聴衆も場の空気を作りますよね?我が自治体のホールにもかつてチェコだったか、海外のオーケストラが来たことがありますが、その時は演奏中あちらこちらで居眠りをするおっさんがいて(中には寝息を立てている者も)、こういう雰囲気で聞くのは興醒めだと思いました。演奏する側からするともっとでしょうね。


話変わって、先日のY氏の誕生日12時間耐久生配信、成功おめでとうございます🎉🎉🎉 私も、夫が以前勤めていた会社のパーティに出かけたので(最初気が進まないようでしたが、駅まで車で送るからと言って送り出しました)、50インチのテレビをつけると配信が始まったばかりでした。最初は普通の音声でしたが、途中から演奏が睡眠用BGMのように随分ゆっくりとしたものになり、声も「おじいちゃんになっちゃった?!」というような奇妙な声で喋るので、今回はこういうスタイルでいくのかと思っていました。ずっーとそういう感じなので、私もテレビを付けながら(それこそBGMにして)ブログを書いたりしていました。ある時スマフォの画面を切り替えた時に音声がノーマルになったので、「もしかして再生スピードが変わってた?」と思い当たり、みると0.25倍速になっていましたびっくり 慌てて1倍に戻しましたが、しばらくするとまた音声が変になっていて0.25倍速になっているのです。何回やってもその繰り返し。どこも触っていない(つもり)なのに、こんな事初めてです。しかも肝心な時に悲しい 夜の8時過ぎに夫が帰って来たのでお風呂に入り22時過ぎた頃、再びテレビを独り占めしてからは正常の音声に戻っていました。レースも佳境に入っていて、本人曰く “player’s high” の状態。一切の雑念が消えて「無」の状態でピアノと向き合っていたのではないでしょうか。演奏も肩の力が抜けて耳心地の良い演奏、語る言葉にも飾らない自然な素の部分が出ていました。スパチャにも都度お礼を言っていましたね。翌日夫が出掛けてから、もう一度最初から全部視聴しました。また一皮剥けて大きく進化を続ける一年になって欲しいですね。この前のライブといい今回の生配信といい、迷いがなく努力に裏付けられた自信が感じられました。来る10月11日が楽しみですね照れ