久しぶりに

お友達のTちゃんに会った。

娘のMちゃんは、今年大学に進学した。

 

Mちゃんは3歳から公文、英会話、スイミングなどに通い、

中学受験を目指していた。

Mちゃんのお父さんは、国立大学理系出身。

義両親に対するメンツもあったのか、

優秀な子に育てたかったよう。

 

でも、

本格的に中学受験塾に入る前に断念した。

 

うちの子、そんなにできがよくない。

レベルの低い中学に行くくらいなら公立にして、

高校受験でよいところに行きたい。

というようなことを言っていた。

 

そして、中学生のころ。

お母さんに反抗するようになって、

さらに成績は下がり、

お母さんが目指させていた進学校が厳しくなり、

お母さんが、あの高校に行ったら恥ずかしい。

と言っていた高校に行くレベルに落ちていた。

 

Mちゃんもまた

子どもの頃からお母さんの影響を受けて、

その高校をバカにしていたので、

そのレベルに落ちた自分自身を受け入れられなくなっていたのだろう。

どんどん荒れていき、

親の顔を見ると

「まじうざい。死ね」と言う子になっていた。

 

Mちゃんは

ばかにしていた高校に行くくらいならと、

片道2時間の私立高校を選び、

「制服がかわいいから」という理由でそこを第一希望とし、

早々に合格を手にし、

表面上は落ち着きを取り戻した。

 

しかし、遠距離通学もあって、

そこでも勉強についていけなくなり、

高校は休みがちに。

推薦も取れず、

最後は総合型選抜でFラン大学に。

 

Mちゃんもまた、

家から通えない場所にある大学を敢えて選び、

一人暮らしをはじめ、

親と連絡を絶ったそう。

 

私の周りは、こういう親子がたくさんいる。

つまり世の中にたくさんいると思うのだけど、

表面的にはあまり出てこない。

なぜだろうなあ。

 

うまくいかなかった親子から学べることがたくさんあるのに。

 

こういう親子に共通しているのが、

母親が、子どもに対して、

自分よりだいぶ優秀な中学や高校や大学を目指させていること。

自分ができもしない努力を子どもに強いていること。

 

子どもには、スマホの使用時間についてうるさく言うのに、

母親自身は、いつもスマホをいじっている。

母親が読書している姿を見せたことがない。

 

頭脳も、努力する能力も、

どうやらすべて遺伝しているのです。

生まれ持ったものなのです。

こうすれば誰でも東大になんてことはないのに、

無理をさせるのです。

 

お金かけて努力を強いても

最終的には母親と同じくらいのレベルの学校に行くのです。

 

子どもに縁を切られるくらいなら、

毎日楽しく、

親子仲良く、

何か一つ大好きなこととか、夢中になるものを見つけて、

伸び伸びと、真っすぐに育ってくれればそれでいいと思えないだろうか。

それが生きる力になるのだから。

子供が80歳とか90歳とかで死ぬときに、

「あーいい人生だったなあ」って思えたら、

子育ては成功じゃないだろうか。

 

母親が嫌いになって縁を切るような人生では、

死ぬときに「あーいい人生だったなあ」とは絶対に思えない。

 

で、思うのですが、

Mちゃんの家のように、

お父さんが優秀でお母さんが普通の場合、

子どもの成績はどうしてかお母さんに似る。

なぜだろう。

 

ジャガー横田さんの旦那さんは医者ですが、

息子さんはたぶん医者になれるレベルの学力はありません。

トライから、

たぶん優秀な家庭教師が来てくれただろうに。

 

下の記事に書いたBくんのおうちも

お父さん大卒でお母さんは高卒だった。

ちなみにAくんちは両親ともに大卒だった。

 

 

他にも、私の友人で、

お父さんが医者なんだけど、お母さんは高卒という人がいて、

小学校時代、兄弟全員が、

クラスで真ん中より下の成績でした。

 

お父さんは大学の先生でお母さん高卒というお友達も、

兄弟が二人とも成績が悪かった。

 

逆に、

お父さんが高卒でお母さんが大卒という例が私の周りには一つもないので、

そこはなんともいえません。