2011年08月29日朝
「うぅ……朝か……」
今日は始業式の日だ。
(昨日は意味不だったな……しかも、今日からまた学校とかダルイ……)
遅刻は流石にマズイため起き上がる。
そしてその時に机の上の封筒が目に入る。
(こ、こ、こここれはまさかの恋文!!)
無作法に破って開く。その中にはいかにも男の様な文字で
『相棒(?)へ。昨日の願い事についての捕捉だ。お前が《フラグよ立て!!》と手で念じながら触れると、その物に関連したフラグが立つ。定番な例が“食パン”だな。まあ、その他はお前が勝手に見つけろ。頑張れよ!!ちなみに、左右の手の違いもフラグの違いに影響するからな。』
(説明書なんて優しいな……あれ?まだ下にも……)
『P.S.お前にラブレターなんて1億光年早いぜ。しまった光年は時間じゃなくて距離だった』
「泣いて良いよな……」
無性に数分前の自分が殴りたくなった。

‡‡‡

「筆記具良し、食パン良し、苺・マーマレードジャム良し。」
フラグを創造する準備は万全だ。
「新学期こそリア充になってやる!!」
ヒソヒソヒソヒソ
「あんな所で騒いでる」
「最近の若者はブツブツ」
あぁまたもや死にたい。バス停で変な事考えなきゃ良かった……畜生。
気が付くと、丁寧にも布団に寝かされていた。
(親は仕事で、弟は恨めしい程のリア充生活で居ないハズ……)
『目が覚めたか?』
「おまえは……もう一人のボクなのか?」
『なぜ疑問形なのだ?』
「俺はそんなに細くない!!」
『言ってて悲しく無いのか?』
ああ、悲しいさ。
『体型の談義はいいとして、おまえの願いを一つだけ聞いてやる。』
「こんなのって……あるのか?」
とっさに、近くのタンスに頭突きをしてみる。……痛かった。
「じゃあ……」
『一回たけだからな……』
「残り少ない青春を満喫したい」
『だから?』
「フラグをバンバン乱立できるギャルゲの主人公みたいになりたい」
『フム……わかった』
そう言うと、相棒(?)は俺の両手を握りだした。そして何かを唱え始めた。
『ブツブツピザブツブツラーメンチャーハンチャーシューブツブツ』
……多分呪文(?)なのだろう
『終わったぞ。寝て起きたらお前も主人公だ。そして俺はデ〇アゴス(ryの世界に帰らせてもらう。』
「ああ!ありがとうな」
『頑張って生きろよ。』
「へ?」
そう言うと、奴は視界から消え去ってしまった。パズルももう首には無い。
(まあ、寝れば分かるか。)
そう思い、その日は早く寝た。
2011年8月28日飯能の僻地にて……
「今日はデ〇アゴステ〇ーニ最終号の発売だぜ~」
俺は義樹ことピッツアボーイ。高校三年生で、ピッカピカの受験生だ。今日は模型が付録で有名なあの雑誌の発売日なので、本屋へとチャリで山を駆け抜けている。
「これ下さい。」
「毎度頑張ってるね(笑)。」
「今回で最後なんですよ。」
「まあ、頑張って作りたまえ。」
「ハイ!!」
そんな会話をして店を後にした。本を手にした興奮で山の坂道も気にならない程に快調だった。

‡‡‡

「できた!!」
やっと完成した。やはり、50号分集めた甲斐はあったと思う。
「レプリカだけどいいなぁ。この〇年パズル」
そう、作っていたのは〇年パズルのレプリカ。
著作権とかよく通ったな……などと思いつつ、首から提げてみる。

「こうするともう一人のボ(ryくぁwせdrftgyふじこlp」
首から下げた瞬間、雷に撃たれた様な衝撃を受けたと共に気を失った。