目が覚めると、太陽の光がまぶしかった。
看護士さんに「あ、目が覚めましたか。今日、何月何日だかわかりますか?」って聞かれた。(フッ、そんな簡単な事を(笑)。{{keyword:9月14日}}に決まってんじゃん。それにこの部屋の明るさからして、14時か15時くらいだろ。)と思い、「{{keyword:9月14日}}の15時くらいですか?」って答えた。
すると看護士さんは「ブッブー、残念でした。正解は9月15日の14時です。」って。「エエッ!!ほんとですか?」{{keyword:結}}構驚いた。(俺が手術室に入ったのが、14日の9時前なのに、今は15日の14時だと?)数秒間、理解できなかった。アホになっちゃったかと思った。
話を聞いたところ、手術が終わったのが15日の夜中の2時半だったそうだ。

そしてさらに「ここはどこだかわかりますか?」と聞かれた。すぐにわかったけど、(また何か罠?があるんじゃないか)と思いつつ「××{{keyword:病院}}13階東病棟のナースステーションの裏にある部屋です。手術直後から数日様子を見る為の部屋、ハイケアユニット(HCU)って言うんでしたっけ?」と答えた。
「今度は正解です。(ナースステーションの裏にある部屋です)まで答えた人は初めてですよ(笑)。」と。

こんな感じで会話ができはしたが、ものすごく疲れてた。一言で言えば「極ダル」?

ずっと眠っていただけのはずなのに、完全に「エネルギー0」って感じだった。意識はわりとはっきりしてたけど、全く身動きとれないし、あまりのエネルギーのなさに「もうすぐ死ぬのか?人間はこうやって弱って死んでいくのか?」と思ったくらい、弱っていた。今まで全く経験したことのない感覚だった。もしあの時、誰かから(たとえ小学生からでも)デコピンでも喰らったらたぶん死んだわ( ̄w ̄)。

腹にも全然力が入らないので普通の声で話すことさえできず、ほんとに小さい声で話すのもしんどかった。
全身に色々な管もついたままで、鼻にも管が入ったまま。この鼻の管が苦しかった!

目を開けてると目が回るので、目も閉じたまま、ただただ{{keyword:ベッド}}に横たわっていた。今まで全く味わったことの無い、不思議な状態だった。これが自分だとは信じられないような「ものすごい弱弱しぃ」状態だった。

少しすると{{keyword:家族}}がやってきた。こんな状態の俺を見たら、さぞ、驚き、心配するだろうと思った。特に父は超小心、激心配性なので(笑)。いつものように喋ってやれば、少しは安心するのだろうけど、そのエネルギーがなかった。

「体中に管がついてて、目も閉じたまま。しんどそうに、眉間にはシワが入ってて、普段よく喋るヤツが、ほとんどしゃべらない」姿を見ていたら、過剰に心配するのは間違いなかった。

そこで俺は最後の力?を振り絞り、{{keyword:ベッド}}に近づいてきた{{keyword:家族}}に向かって「シッシッ!!」と、「ネコにあっちに行け」ってやるようなジェスチャーをした。さすがにコレはひどいか、と思い直し、「バイバイ」に切り替えた(笑)。そんなことする患者、俺以外にいないだろうけど、それがお互いの為だった(笑)。

「おい、バイバイってやってるよ(笑)。まぁ、良かった。お疲れさん。じゃあ今日は帰るから。」と言って帰っていった。普段勘の悪い父も(^v^)、このときはさすがに、俺の意図に気がついたようだった。

その数分後、強烈な吐き気をもよおし、<リバース>した。危ないところだった。まさに間一髪。

それからも強烈な吐き気をもよおすことは何度かあったが、実際にリバースしたのはこの一回だけだった。物心がついてから、最初で最後の?リバースだった。