......コイツ...なんなんだ...?


普通...この状況で...俺の隣に座るか...?



翔「...聞いて...いいか...?」


潤「...言ってみろよ。聞くだけ聞いてやるよ」


翔「......智君は...最初から俺の事、知っていたのか?知っていて...」


潤「...お前が、櫻井の跡目だって事か?

最初からは知らなかったと思う。どのタイミングで知ったのかは分からないが...。

お前は...俺らとは違う世界の人間だと思っていたから...智は、ただ...最後に思い出が欲しかっただけ。

智は...自分が家業を継ぐと決めていたから...ただ、最後にお前と...純粋に行きたかっただけだ。遊園地に」


翔「...それなのに...俺は...」


潤「結果、良かったと思うぜ。

引きずる事もなく忘れられたんだから」


・・・・・


智は...忘れてはいない

今もきっと...櫻井の事が好きなはず

櫻井が自分と同じ立場と知って...じゃあ、もう一回...とはならなかったのは...


一度決めた事は絶対に曲げない、から。

同じだからと言って実る恋じゃない

同じだから...もう一度、遊園地ぐらい...とは、ならない



櫻井翔という男を封印し


俺達の上に立つ覚悟をした。

その瞬間...アイツは...自分の事はもう...全部諦めたんだ...


ただ...ニノも俺も...許せないんだ...。


最後に...楽しい思い出が欲しかっただけなのに...そんな小さな願いを踏みにじったコイツを


・・



翔「...俺は...俺だって...」


潤「お前は...智が自分と同じ立場だと知っていたら...どうしていた?智が伸ばした手を取ったのか?」


翔「...それは...分からない...」


潤「分からなくないだろう?

お前も智と同じ事をしただろう。だから...自分を悪く思う必要はない。


お前は...相葉の心配をしていればいいんだ。

もう...智の事は放っておけよ」


櫻井が男でもイケるか分からない状態でアプローチし続けた智を想うと胸が痛い

そして...最初から成就するとは思っていなかったはず。だから...だから、こそ...最後に智を無下にしたコイツを...本当は、殴り飛ばしたい


喉が千切れるまで叫び狂いたいくらいだ...