知念✴︎
目覚めてからが凄かった...
大野さんは元々、ストイックな人
僕はメンバーの誰よりもそうだと思っている
寝たきりで弱ったであろう足腰をリハビリで戻していくのだけれど、リハビリの域を飛び越えて最早...トレーニング
体幹は相変わらず化け物級で2ヶ月も意識が戻らなかった人間とは思えない...
斎藤先生は大野さんのデータと検体を持ってアメリカへ行っている
医療のことは僕にはよくわらない
一緒に説明を聞いたお母様は
『要は...眠っている間に一度、内蔵が死んでいたと言うことですか?』と先生に尋ねた
あながち間違ってないようで
仮死のような状態で進行が止まったのかもしれない、そして一方で自己免疫で病原を死滅へと追い込んでいたのかも...と。
まだ完全になくなったわけではないけれど。
何にしても...こんな妄想の作り話のような事が起きたのは事実で、斎藤先生は医学の大きな発見になるかもしれないと研究に忙しい
もちろん、大野さんの治療も同時進行でしてくれていて...数値的には発病してから最もいい状態だと言う
・・・・・
智「もう...退院してもよくね?」
知「まだですよ。もう...時間に追われる事はないんですし、完璧に治して下さい」
智「...退屈なんだけど...」
知「今日の検査の結果で外出は出来るようになるかもしれないですよ。
そうなったら...どこに行きますか?」
智「ん〜...そうだなぁ...取り敢えず...あの子に会いに行かなきゃな...」
知「すっかりお母様のワンちゃんになってますからね笑...どうします?懐いてくれなかったら」
智「ひでぇぞ、侑李!大丈夫だよっ!」
知「そうですね笑」
・・・・・
......残念ながら、外出の許可は出なかった
元気に見えるけど...
大野さんの身体はまだ感染症には弱く
少しの事で...どうなるか分からない
世間はまだコロナが終息はしていなかったから
せめて...元気を出して欲しくて
僕はあの子を迎えにいく事にした