雅紀とカーテンを挟んで横たわる姿


管に繋がれて

多くの医療機器の無機質な音の中で

息をしているのかも分からない


精一杯、背伸びしても

顔を見る事も出来ない...



・・・・・



俺の存在に気付いているのかいないのか...


死んだような目をしてガラス越しに二人を見ている...

二人...と、いうよりは

智の事を見ている



分かりやすい奴だ...



まずは...自分の所の相葉を心配するもんだろう?



潤「...おい...」


翔「............」


潤「聞いてんのか!!」


翔「......あんた...だれ?」


潤「俺は松本。お前は俺を知らなくても

俺はお前をよく知っている」


翔「智君は...どんな状態なんだ...」


潤「見ての通り、意識不明の重体。

目を覚ますかはまだ分からない。

目を覚ました所で...後遺症は免れない」


翔「...誰が...智君にこんな事を...」


潤「さあな...お前が心配しなきゃならないのは智じゃなくて相葉だろ?」


俺の言葉でようやく正気を取り戻したのか

ここに来て初めて相葉に目をやった


智よりも傷が深いのは相葉


潤「...俺は...相葉を庇って撃たれた智を...更に追い込む相手から相葉が庇ってくれたんだと思っている。智はウチのが駆けつけた時、自分はいいから相葉を助けてやれと言ったそうだ...

犯人は...お前の所の奴だろう?」


翔「...ああ。今、探している。警察よりも先に確保する。絶対に逃さない」



潤「生かせて連れて来いよ...俺が、トドメを刺してやるよ」





智をこんな目にあわせ

ニノに枷を嵌めた野郎を



絶対に...生かしておかない...



それが出来るのは...俺だけだ。