ピロン♪





え…?



翔君?




【ここに、直ぐに来て欲しいんだ。あの...ネックレスを持って】



地図と一緒に送られてきたメッセージ。


ネックレス...?


何が起きてる?どうして、みんなこのネックレスに拘るの?


...翔君まで...


なんだか...気持ち悪い...




もしかして…思い出したの?


お揃いのコレと...僕の事も...



でも...やっぱり変だ...


もし、翔君が僕を思い出したとしても、このネックレスを取り戻したいとは思わないだろう...むしろ逆だ。

それに...

そんなに大切なら持って出たはず...

改めて僕に連絡を取らなきゃいけない状況を進んでは作らないはず...



でも...もしかしたら...



本当は思い出していて...

僕と改めて再会する理由に、このネックレスをあんな分かりにくい方法で置いていったのかもしれない...


自分に都合がいいように考える...



取り敢えず...翔君が僕を呼んでるから...


行かなきゃ...



ドライバーさんに画面の中の地図を見せた


“お客さん...こんな所に、行くんですか?“


と、表情を曇らせた。



そう遠くはないはずなんだけど

どうしたんだろう…


暫く走って


『お客さん、申し訳ないのですが...私はここまでしか...その地図の場所は、あそこの角を右に曲がった所です』



なんだか...嫌な感じがする...


でも...翔君が僕を待ってるから...


行かなきゃ...