あれから一週間

三人でいつもの穏やかな時間を過ごしていた。

ニノが企画した美術展も大成功だった。
最終日に合わせてこちらに来ていたニノにも久し振りに会える事になって、智君は少しテンションが高い。
普通通りにしているように見えても、やはり...何処かで弟の事は気にかけていて…
だから、今日はニノが来てくれるのを気分転換にもなるだろうし、俺も楽しみにしている


智「翔君、まだかなぁ?ニノ...」

翔「そうだね、まだ仕事終わらないのかもしれないね」


⭐︎⭐︎


智「翔君...、ニノどうしたのかなぁ?迷子になってるのかもしんない...」

翔「大丈夫。相葉君が一緒でしょ?」

⭐︎⭐︎⭐︎

智「翔君...あう!?なに?カイ...やめてよぉ」

ふふ…海斗に口を手で塞がれてる(笑)
海斗の顔は...『むう!』だ(笑)

さっきから5分も経たず『ニノニノ』言ってる智君に流石の天使もヤキモチですかね(笑)

翔「あははは。海斗、おいで!」

智「...ごめん...」

翔「仕方ないよ〜。久し振りだから(笑)」

智「前はテレビ電話で話してくれていたのに、今は声だけなんだよ。恥ずかしいからって」


ニノは仕事の繋がりもあるけど、智君が東京にいた頃の唯一の友達。
俺が芸能人であった事も原因の一つだけれど智君は敢えて友達を作らなかった。
何処から俺達の関係が漏れるか分からないからと。まだ、耳が不自由であの頃のクズ俺との関係に悩んでいた頃を知っているニノ...。
智君を仕事だけじゃなくプライベートでも支えてくれて...智君の行方が分からなくなった時も見つけてくれたのはニノだった...

そんなニノに、ヤキモチはお門違いだけれど

俺も、海斗同様『むぅ!』だからね(笑)


˚✧₊⁎⁎⁺˳✧༚


智「あ!翔君、来た!!」

翔「ほんとだ。良かったね!」


時間通りに相葉君と連れ立って遊びに来てくれたニノは、何も変わっていなくて。

翔「いらっしゃい。待ってたよ」

ニ「ご無沙汰しています(笑)お元気そうですね?海斗も。おいで!お土産があるぞ!」

カ「╰(*´︶`*)╯♡♡」

智「ニノ!!久し振り!」

ニ「昨日も話したじゃないですか(笑)」

智「顔見たの久し振りじゃん!」

ニ「はいはい、そうですね。元気でしたか?」

智「...うん...」

ニ「もうすぐ、お寿司が届きますよ。食べましょうね」


松岡先生がご馳走してくれるお寿司と共に到着。

お寿司よりも相葉君と松岡先生の二人に遊んでもらえる事が嬉しい海斗はキャアキャアと床を転がり全身で喜びを表現中...


幸せだ...

うん。




今日も、幸せだ。