あれ...、寝ちゃったんだ...

外はもう陽が落ちてる...

ご飯...作らなきゃ...




タタタタ...ガチャ!

海「あーよーーー」

智「カイ...おはよ?」

海「おぁーよーぉーーー!」

智「ふふ...元気だね。ご飯作らなきゃね」

翔「智君、起きた?どう?具合悪い所ない?」


翔君は...いつも、必ず僕が目を覚ますと体調を聞いてくれる。
遅くまで仕事をしていて寝るのが遅い日も僕が隣で目を覚ますと必ず一緒に目を覚まして僕の体調を確認してから、もう一度眠るんだ
だから、言った事があるんだ
カイと僕は別の部屋で眠るよ?と。
でも、それだけは絶対に許さないって(笑)
以前のような時間に制約されて仕事をしているのではないのだから一緒に3人で眠るのは譲らないって(笑)

智「大丈夫。いつのまにか眠ってたんだね...ごめんね、ご飯の用意...するね」

翔「晩御飯は...デリバリーでいいんじゃない?起きれるようならリビングに行こうか?お客さんが来てるよ」

智「お客さん?だれ?」

翔「ふふ...。そのままの格好で大丈夫だよ。
院長に松岡先生に...あ義母さんも来てくれてるから...お寿司でも頼もうか?」

智「母さん...も?」

翔「うん。これからの事、話し合おうね」

智「...これから...の、事...」

翔「心配しなくていいよ。行こう」


☆*:. .。.:*☆

リビングに行くと松兄の頭の上に
まるでマッチ棒の先っぽみたいにしがみついて遊んでるカイ。
松兄は大っきいし豪快だからカイはいつも容赦なく体当たりして遊んでもらってる。

松「おお、智!起きたか!ここに座れ」

城「どうや?よう寝れたかぁ?」

智「...うん...。みんな、どうしたの?」

母「智...。体は大丈夫...?」

智「大丈夫だよ?母さんも元気だった?」

母「ええ...」

智「......???。何かあった??」

翔「取り敢えず、そこに座って?」


*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・*


智君はずっと俺の手を握りしめて聞いていた